春がやってきた Ecco la Primavera
その昔、テレビで「スヌーピー」のアニメを見ていたら、チャーリーブラウンだったでしょうか、それとも、その友だちのライナスだったでしょうか、「イースター兎」(Easter Hare)を探しに行くというエピソードがありました。どうして、イースターにウサギなのでしょうか。
イースターをお祝いするのに、イースター・エッグ(pace egging)の彩色卵を用意するのはご存知でしょう。実は、英米の子供の間では、あの彩色卵は「イースター兎」が持って来てくれると信じられているのです。
私たち、キリスト者にとって、イースターは主イエス・キリストの復活を祝う日です。しかし、クリスマスと同じく、イースターもまた、純粋なキリスト教のお祭りではありません。春の訪れを祝い、生命の存続、多産を願う行事でした。当然ながら、異教的な要素も入っています。イースターという名前そのものが、ゲルマン神話の春の女神「アウストロ/Austro」に由来するという説もあるくらいです。「過越祭」を意味するフランス語の「パーク/Paques」の方がまだしも聖書的ですね。
卵に彩色して、イースターをお祝いするのも、春の訪れを生命の誕生、再生の時と考えるからでしょう。恐らく、「イースター兎」が登場するのも、ウサギの繁殖力の旺盛さから来ているのでしょう。
現代の暮しの中からは、季節感が無くなったと言われますが、それでも、冬は寒く、身体の動きも鈍くなります。家の中に引きこもりがちになります。朝早く起きるのも辛いです。しかし、そんな冬の厳しさを味わえばこそ、春の喜びを感じることが出来るのです。それは、キリスト者だけの占有物ではありません。多くの人が春の来るのを待っています。
「球根の中には、花が秘められ、さなぎの中から、いのちはばたく。寒い冬の中、春はめざめる。その日、その時を、ただ神が知る。」(「讃美歌21」575番「球根の中には」)
イースターが「花」であるとすれば、レント(受難節)は「球根」です。イースターが「蝶の羽化」であるとすれば、レントは「土の中の蛹」です。皆さん、私たちと共に、レントの礼拝を守り、喜びのイースター礼拝を迎えませんか。
日本キリスト教団 行人坂教会
牧師 朝日研一朗
行人坂教会 レント&イースター諸行事のご案内
- レント(受難節)第1主日礼拝 2月10日(日)午前10時30分〜
メッセージ "主の思いを知りながら" 朝日研一朗牧師 - レント(受難節)第2主日礼拝 2月17日(日)午前10時30分〜
メッセージ "昼も夜も" 朝日研一朗牧師 - レント(受難節)第3主日礼拝 2月24日(日)午前10時30分〜
メッセージ "綱を捨てる" 朝日研一朗牧師 - レント(受難節)第4主日礼拝 3月 2日(日)午前10時30分〜
メッセージ "安息日には憐れみを" 朝日研一朗牧師 - レント(受難節)第5主日礼拝 3月 9日(目)午前10時30分〜
メッセージ "イエスに聞け!" 朝日研一朗牧師 - 棕梠の主日礼拝 3月16日(日)午前10時30分〜
メッセージ "無理強い" 朝日研一朗牧師 - 洗足木曜日礼拝 3月20日(木)午後7時〜8時
リタニー(連祷)と讃美による礼拝、パン裂き
メッセージ "パンだけではない生き方" 朝日研一朗牧師 - 受難日早天祈祷会 3月21日(金)午前8時〜午前9時
メッセージ "破れを担って御前に" 朝日研一朗牧師 - イースター(復活日)主目礼拝 3月23日(日)午前10時30分〜正午
メッセージ "すがりつかない" 朝日研一朗牧師
聖餐式があります。 - イースター愛餐会 23日(日)礼拝後〜午後1時30分
- 昨年に引き続き、「レント〜イースター礼拝」に「消火礼拝」を行ないます。「アドベント〜クリスマス礼拝」が「燭火礼拝」であるように、「レント〜イースター礼拝」は「消火礼拝」として守ります。
- 毎週、レント主目を迎える毎に、1本づつキャンドルを消火して参ります。
- イースターには、6本のキャンドル全てに点火して、キリストの復活を共にお祝いしましょう。