行人坂教会 レント&イースター諸行事のご案内
- レント(受難節)第4主日礼拝 4月3日(日)午前10時30分〜
メッセージ ″枯れたいちじく=@朝日研一朗牧師 - レント(受難節)第5主日礼拝 4月10日(日)午前10時30分〜
メッセージ ″捨てられて活きる£ゥ日研一朗牧師 - 棕梠の主日礼拝 4月17日(日)午前10時30分〜
メッセージ ″心は燃えていても£ゥ日研一朗牧師
洗足木曜日礼拝 4月21日(木)午後7時〜8時 リタニー(連祷)と讃美による礼拝、パン裂き 〜 マリー・ノエルの詩と瞑想に基づいて 〜 メッセージ ″魂の暗き夜=@ 朝日研一朗牧師 |
- 受難日早天祈祷会 4月22日(金)午前8時〜午前9時
メッセージ ″不幸の三重唱=@ 朝日研一朗牧師
聖書 ヨハネの黙示録 8章8〜13節
イースター(復活日)主日礼拝 4月24日(日)午前10時30分〜正午 メッセージ ″心は燃えていた=@朝日研一朗牧師 転入式と聖餐式があります。 |
- イースター愛餐会 24日(日)礼拝後〜午後1時30分
- 今年度は、3月11日の大震災と大津波、それに追い打ちをかけるように、福島第1原発の核暴走と環境汚染が続いており、私たちの祈りの姿勢と質とが、存在の根底から問われているように思います。
- 例年のように「レント〜イースター礼拝」に「消火礼拝」を行なっています。
イエスさまの受難と十字架の意味に、思いを巡らせて、私たち自身の悔い改めと懺悔を示したいと思います。また、2万5千人を超える死者・行方不明者、21万人を超える被災者を覚えて、祈り続けたいと思います。 - 毎週、レント主日を迎える毎に、1本づつキャンドルを消火して参ります。
- イースターには、6本のキャンドル全てに点火して、キリストの復活を共にお祝いしましょう。
目に見えない門
こんな伝説がある− ローマのサン・ピエトロ広場のどこかに目に見えない門があって、その門を潜ると、この世界から姿を消すことができる。現にたくさんの人が姿を消している。ただ、この見えない通路に入り込むのはひどく難しい。足を踏み入れるまえに、門に正対するか、それとも門にたいしてある特定の位置に立つしかしなければならない− そこのところは正確に覚えていないが、ともかくこうした伝説が存在する。 ノルマンの話だと、彼はこれをテーマにしたシナリオの申請書を書いたらしい。だがカトリックの高僧だか高僧と親しい人だかが、このテーマはタブーであり、映画の撮影が許可されることはけっしてない、と言ったそうだ。 (A・タルコフスキー著、鴻英良・佐々葉子訳『タルコフスキー日記【殉教録】』) |
『僕の村は戦場だった』や『惑星ソラリス』で知られる映画作家、アンドレイ・タルコフスキーが、晩年の作品『ノスタルジア』の製作のため、イタリア滞在中に書いた日記の一節(1982年4月21日)です。文中の「ノルマン」とは、『ノスタルジア』の助監督を務めたノルマン・モッツァトのことと思われます。
キリスト信者ならば、「狭い門から入りなさい」(マタイによる福音書7章13節)、「わたしは羊の門である」(ヨハネによる福音書10章7節)といった、イエスさまの御言葉を思い出します。すると、これは「天の門」(創世記28章17節)、 「天国の門」ということになるのでしょうか。
しかし、聖書には「陰府の門」もあるのです。「あなたはペトロ。わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てる。陰府の力もこれに対抗できない。」(マタイによる福音書16章18節)。ここに言う「陰府の力」は直訳すると「陰府の門」と成ります。これは丁度、イエスさまがペトロに「天の国の鍵を与える」と言われる場面です。そして、件の「サン・ピエトロ広場」とは、カトリック教会の総本山「サン・ピエトロ大聖堂」の正面にある楕円形の広場です。カトリック信徒が使徒ペトロを「初代ローマ教皇」として記念し、その墓所の上に建てたと言われているのが「サン・ピエトロ大聖堂」です。
熱心なハリストス正教徒であったタルコフスキーが、単純にカトリックの伝説に惹かれるはずはありません。 日記に書き残しているのは、むしろ、「この世界から姿を消した人たち」に寄せる思いでは無かったでしょうか。
日本キリスト教団 行人坂教会
牧師 朝日研一朗