2013年12月02日

ぼく、インマヌエル【マタイ1:18〜25あ】

聖句「マリアは男の子を産む。その子をイエスと名付けなさい。この子は自分の民を罪から救うからである。」(1:21)

1.《エマニュエル》1970年代に『エマニエル夫人』という映画が一世を風靡しました。シリーズ化され、凡百の亜流作品が生まれました。ある年のアドベントに、説教ネタに頭を悩ましていた私は、聖書の「インマヌエル」が「エマニュエル」と同じ名前であることに気付いて仰天しました。エロ映画のヒロインの名前にしたのは、一種の挑発だったのでしょう。

2.《インマヌエル》キリスト教文化圏では、エマニュエルという名前は珍しい名前ではありません。姓名の両方にあり、男女の両方にあります。各界に「エマニュエル」の名前を持つ人がいます。英語圏では「エマ」、西語圏では「マヌエル、マヌエラ、マヌー」という略称も普及しています。日本で言えば「友夫、友子」です。ホーリネス系の教会が「インマヌエル」を冠に付ける理由は「神は我らと共に在す」の権威を前面に押し出しているのでしょう。ところが、実際には、これは、ごくごく有り触れた名前であったのです。

3.《イエスの名前》聖書の時代には、反対に「イエス」という名前こそ有り触れた名前でした。珍しい名前では無かったので、ヨセフもマリアも抵抗を感じなかったことでしょう。パウロの協力者にも同名の人がおり、旧約続編「シラ書」の著者も同名、磔刑を許されたバラバもイエスなのです。特別に神聖な名前ではありませんでした。また、誰にでも言い易い名前、発音し易い名前でもあったのです。実は、ここにこそ「インマヌエル」の奥義が隠されているのです。古代人は神の名前を長くしたり、発音しににくしたりしました。けれども、神さまは幼い子どもにも老人にも唱えられる名前を与えられたのです。

朝日研一朗牧師

posted by 行人坂教会 at 20:30 | 毎週の講壇から