2014年02月10日

この世のアイコン【Tコリント6:12〜20】

聖句「知らないのですか。あなたがたの体は、神から頂いた聖霊が宿って下さる神殿であり、あなたがたはもはや自分自身のものではないのです。」(6:19)

1.《アイコン》コンピュータ画面に出て来る絵柄、ロゴマークを「アイコン」と言います。アイコンは、東方正教会が信仰生活の中心に置く聖画「イコン」から来ています。正教徒にとってイコンは、単なる絵ではありません。文字の読み書きが出来る人の少なかった昔は聖書の代わりを果たしました。西洋の絵描きのように、イコン画家は独自性や作家性を出して自己主張はしません。絵を自己主張の道具にすることを徹底的に避けているのです。

2.《天国の窓》イコン画家に署名はありません。有名なアンドレイ・ルブリョーフのイコンでも、「ルブリョーフ派」「ルブリョーフ?」と表記される物が多いのです。イコンは模写されることを前提としています。真贋判定や著作権の問題などありません。イコンは飽く迄も窓であって、そこから生まれる祈りが大切にされているからです。ギリシア語の「エイコーン」は、神の「似姿」です。信者は家の各所にイコンを置きます。そこに「天国の窓」が開くと言います。

3.《一つの体》コンピュータのアイコンをクリックすると、そこからプログラムが広がって行きます。同じように、イコンを見た人がそれを入り口として神の国や天国を垣間見るのです。聖書主義によって発展したプロテスタントには、そのような装置はありません。言語と文字を切り口にして来た私たちは、視覚と感覚を疎かにして来ました。文書メディアの影響力低下著しい時代です。その中にあって、プロテスタント教会のアイコンに成り得るのは、やはり「キリストの体なる教会」、信仰共同体だと、私は思います。聖書の「体/ソーマ」は「肉/サルクス」ではありません。キリスト、教会、永遠の命に繋がって行くものです。行人坂教会に来ると、そこから神の世界が見えて来る、そのような場に成って参りますように、皆で力を合わせて行きたいと思うのです。

朝日研一朗牧師

posted by 行人坂教会 at 16:31 | 毎週の講壇から