2014年12月29日

あなたに平和があるように【ルカ2:8〜20】

聖句「天使は言った。『恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。…』」(2:10)

1.《クリスマス》 世の中では、クリスマスの季節が終わってしまったかのようですが、教会暦では、1月6日の「公現日」までの12日間、クリスマスの祝いが続きます。2月2日の「主の奉献の日」(神殿で献げられた日)に初めて、常緑樹の飾りを外して、代わりに?燭を立てる(キャンドルマス)教会もあります。

2.《天国と地獄》 そもそもサンタクロースも12月6日に来て、良い子にはお菓子を、悪い子には鞭を与えていたのです。文字通り「飴と鞭」です。ヘンリ・ナウエンは20世紀の霊性を代表する信仰者ですが、「私たちは、神を警察官かサンタクロースのように誤解しているのではないか」と問いかけます。罪を犯すと捕縛する警察官、良い事をすると御褒美をくれるサンタ…。でも、神は私たちの営業成績を診て、天国か地獄かを決めたりなさらない。神には憎しみも復讐心もなく、人間が罰せられる姿を見て喜ぶこともありません。ただ神は愛なのです。神は回復を望んで居られるのです。しかし、放蕩息子の父親のように、私たちにも愛を拒絶する自由意志を与えられたのです。地獄は私たちの選択です。

3.《大きな喜び》 年末に大掃除して穢れを祓い、年神様を迎える神道行事も、「除夜の鐘」が煩悩を払う仏教行事も、陰陽道の「厄除け」から来ています。「厄」は人生の季節の変化、変化には不調があり、災難もあります。キリスト教で「厄除け」に該当するのが「天には栄光、地に平和」です。何しろ「民全体に与えられる大きな喜び」なのです。自分たちだけの家内安全を願うのはエゴでしかありません。自己中心の価値観が世界全体を破滅させるのです。「大きな」は「長く高く広く豊かで驚くべき」の意味です。「御心に適う人にあれ」と言われる「平和」も、単なるスローガンや「絵に描いた餅」ではありません。「御心に適う人」は「主の喜び給う人」、神さまが「いいね」と微笑んで下さる生き方なのです。

朝日研一朗牧師

posted by 行人坂教会 at 22:26 | 毎週の講壇から