2016年06月13日

カラスとお花【ルカ12:22〜34】

聖句「烏のことを考えてみなさい。種も蒔かず、刈り入れもせず、納屋も倉も持たない。だが、神は烏を養ってくださる。」(12:24)

1.《トリクソ》 札幌に住んでいた時代、雪融けの季節に、足元に注意を払いながら歩いていると、頭の上にカラスの糞の直撃を受けました。非常に屈辱的でしたが、占いの世界では、鳥は「霊界からの使者」、糞は「金」の象徴なので、鳥糞の直撃は金運の上昇を意味するそうです。宝くじで1億5千万円を当てた人もいるそうです。因みに、鳥糞の白いのはアンモニア、おしっこです。

2.《烏の養い》 カラスは生ゴミを散らかすので、街の嫌われ者ですが、本当は人間が悪いのです。むしろ、聖書では最初に登場する鳥です(ノアの箱舟)。アハブ王の迫害を逃れて、預言者エリヤはケリト川に身を潜めますが、そのエリヤのために、毎朝毎夕、パンと肉とを運んで来たのも数羽のカラスでした。後世の砂漠の隠修士の伝説や聖人伝説の中にも、カラスに養われる話が数々あります。生態学的な観点から、ハシブトガラスではなく、ニシコクマルガラスと推測されます。ニシコクマルガラスには、仲間のために食べ物を譲ったり、食べ物を分け合う習性があるのです。こうしてカラスに養われた人もいるのです。

3.《アネモネ》 古くは「野の百合は如何にして育つかを思へ」と訳されていました。ラテン語訳聖書や英訳聖書も「百合」に成っていますが、ギリシア語「カイノン」は「花」に過ぎません。ヘブル語に変換すれば「シューシャン」「ショーシャンナー」(スーザン、スザンナという名前の語源)です。現代では、この花は「アネモネ」と特定されています。その昔、パレスチナ地方には、白と青のアネモネしか無かったそうですが、キリストの十字架の血潮を受けて以来、赤いアネモネが自生するようになったと言われます。私たちの人生にも、自分の名前や色を変えてしまう程の大きな出会いがあるのです。

朝日研一朗牧師

posted by 行人坂教会 at 18:48 | 毎週の講壇から