2016年08月29日

義の実は平和の中【ヤコブ3:13〜18】

聖句「義の実は、平和を実現する人たちによって、平和のうちに蒔かれるのです。」(3:18)

1.《ソフィア》 日本なら「知恵ちゃん」です。欧米では、略称の「ソフィー、ゾフィー」も含めて人気のある名前です。イスタンブールの世界遺産「アヤソフィア」も本来は「聖ソフィア大聖堂」でした。イエズス会設立の「上智大学」の名前も「聖母の連祷」の「知恵ある乙女/上智の座」から採られています。「上からの知恵、神の知恵」を「ソフィア」と呼んでいたのです。

2.《悔い改め》 「あなたがたの中で、知恵があり分別があるのは誰か?」という問い掛けを、寅さん風に言えば「お前、差し詰めインテリだな。それじゃ余計、女にモテないよ」です。内閣や政府が「学識経験者」を集めて、報告書や提言などを作らせていますが、政策を支持するだけの「御用学者」に過ぎない場合が多いのです。「ヤコブの手紙」は辛辣です。それでも、あなたがたが「神の知恵」が与えられていると言うならば、美しく魅力的な生き方、温情のある行ないをもって示しなさい。むしろ、あなたがたは「内心、妬み深く利己的である」のだから、自慢したり虚勢を張ったりしないで、恥を知り、真理に向き合いなさい。

3.《実を蒔く》 私たちが「人類の英知」等と威張っても、私たちが「知恵」と称しているものは、真の「知恵」ではないのです。「地上の知恵(狡知)」「この世の知恵(世知)」「悪魔から出た知恵」なのです。だから、便利で快適に成っても、幸せから遠ざけ、混乱と悪行の元凶にも成っています。科学技術も発明品も学術研究の成果も「妬みと利己心」から生み出されているからです。「上から出た知恵/上智」は賢さ、利口さ、機転や頭の回転の速さではなく、品性や人格に関わるものなのです。実を結べば自慢したくなるのが人情ですが、そこで結ばれた「良い実」を蒔くのです。そこに平和が作られるのです。

朝日研一朗牧師

posted by 行人坂教会 at 18:50 | 毎週の講壇から