2020年03月23日

こんじゅげ 【コロサイ3:12〜17】

聖句「これらすべてに加えて、愛を身に着けなさい。愛は、すべてを完成させるきずなです。」(3:14)

1.《帯の長さ》 昔から「中途半端で役に立たないこと」を「帯に短し襷に長し」と申します。その種類にもよりますが、和服の帯の長さは3.6〜4.3m、襷の長さは2.1〜2.4mです。従って、役立たずな長さは2.5〜3.5mです。しかし、2.5mの飾り紐やハーネス、3.5mの巻尺などもあります。中途半端で役立たずとされる長さの物だって、使いようによっては有益なのです。

2.《帯も色々》 「新共同訳」は「きずな」等と訳していますが、それ以外の殆どの翻訳では「帯」と訳されています。「一緒に結わえる」という意味の語です。人体に使う場合には「腱、靱帯」です。古代ユダヤでは、労働や作業の際には、着物の裾を帯に挿し込みました。イエスさまが弟子たちの足を洗う場面などが、その代表です。コロサイのフリギア人は布製の帯を安全ピンで止めました。ギリシア人は青銅製のバックルの付いた革製のベルトを使用していました。民族や文化によって異なりますが、帯が無くては着物がズリ落ちてしまいます。

3.《御心成就》 札束の「帯封」のように束ねる役割もあります。キリスト者を束ねるのは「憐れみの心、慈愛、謙遜、柔和、寛容」の5つの徳です。この5つの心を結んで仕上げるために「愛を身に着けなさい」と言われるのです。その愛は、私たちの愛ではなく、神とキリストから頂いた愛です。「身に着けなさい」の「エンドゥオー/着せる」は、比喩として使われる場合に受動の意味に変わります。つまり「着せられなさい」です。「仕上げは神さま」なのです。仏語の「コンジュゲ」には「結び付ける」「活用する」の2つの意味があります。不完全な私たちでも、徳を活用させる時、神が完成させて下さるのです。

朝日研一朗牧師

posted by 行人坂教会 at 21:56 | 毎週の講壇から