2020年04月07日

教会からの重大なお知らせ Bulla Pastoralis

主日礼拝、諸集会休止のお知らせ

主の御名を賛美します。

皆様も報道で御存知かと思いますが、去る4月7日、日本政府は、首都圏のコロナウイルス感染拡大防止のため「緊急事態宣言」を発表しました。所謂「ロックダウン/都市封鎖」や「外出禁止命令」を伴うものではありません。しかしながら、これ以上、教会としての集会を続けることは、予防医学の観点からは勿論ですが、道義的にも難しいと判断せざるを得ませんでした。

6日、役員全員の賛同を得て、ここに苦渋の決断をいたしました。

行人坂教会における主日礼拝、CSこどもの礼拝(教会学校)、聖書と祈りの集い、受難日祈祷会、委員会活動、団体活動を、しばらくの間、すべて休止いたします。休止期間、及び活動再開につきましては、「緊急事態宣言」解除を目安として、改めて判断させていただきます。

アジア・太平洋戦争の戦時下においても、私たちの先達は日曜日の礼拝を守って参りました。関東大震災において会堂を消失した際にも、会員のお宅を転々としながら、礼拝は続けられたと聞いています。このような決断に至ったことは、大変に残念でなりません。天上の先達に対しても申し訳なく思います。

会員と教友、その御家族の皆様の上に、天来の御守りがありますように、心よりお祈り申し上げます。主が「羽をもってあなたを覆い/翼の下にかばって」くださいますように。「暗黒の中を行く疫病」からも「真昼に襲う病魔」からも、あなたたちを守ってくださいますように(詩編91編4〜6節)。

そして、病苦に悩む全ての患者の上に主の御癒しが、苦闘する全ての医療従事者の上に主の御導きと御恵みがありますよう、お祈り申し上げます。皆様も心を合わせて、御一緒に事態の収束をお祈りして参りましょう。

2020年4月7日(火)        日本基督教団 行人坂教会 牧師 朝日研一朗

posted by 行人坂教会 at 18:50 | 教会からのお知らせ

暗夜に光を求めて

牧師 朝日研一朗

2020年4月12日、私たちは「復活日/イースター」を迎えます。しかし残念なことに、主の復活をお祝いする礼拝に、私たちは参集することが出来ません。辛うじて「受難週」の始まりを告げる「棕梠の主日」は、礼拝を守ることが出来ましたが、「洗足木曜日」の礼拝、「受難日」の祈祷会は断念せざるを得ませんでした。私たちは「受難節/レント」の途中で、その歩みを止めるしかありませんでした。これが首都圏の現状です。

猖獗(しょうけつ)を極める「新型肺炎コロナウイルス」を前にして、国内のみならず、世界中が嘆きと呻きに溢れています。今まさに罹患して苦しんでいる人たち、命を落とさんとする人たち、愛する者を奪われた悲しみと孤独の中に置き去りにされた人たちがいます。多くの人たちが不安の中で逼塞(ひっそく)した暮らしを続けています。こんな状態にあっても尚、働かなくてはならない人たち(食品、運輸、流通、救急、警察)、務めを果たさなくてはならない人たち(特に医療従事者)のことも忘れてはいけません。

英国では「5G(第5世代)移動通信システムがコロナウイルス感染を拡大させている」とのフェイクニュース(虚偽報道)を信じた人たちにより、英国国内数ヶ所で電波塔が放火されたそうです。勿論、完全なデマ(流言飛語)なのですが、ウイルスと同じく、電波もまた目に見えませんし、情報もまた人と人とを繋いだり、人から更に多くの人へ拡散したりするものです。

この報道に接した時、この感染症は「苦しみの連鎖」かも知れないと思いました。人から人へと、人伝(ひとづて)に病苦や死が伝播(でんぱ)して行くのです。しかも、潜伏期間中には自覚症状が無い人、症状が出ても軽い人もありながら、それでいて、感染した他の誰かにとっては致命的であったりするのです。それはあたかも、私たちが他者の苦しみに対して、極めて鈍感、無感覚であることの隠喩(メタファー)のようです。その点、何だか現代社会を反映しているように思われるのです。

「苦しみの連鎖」と言いましたが、苦しむ人と苦しまない人とがいます。ペストやコレラやインフルエンザにも、耐性のある人と無い人、発症する人としない人とがあると思いますが、ここまでの大きな差異は無かったと思います。「陽性」と診断されても、殆ど健康状態に変化の無い人もいるのです。

今たまたま、私たちの健康が保たれているとすれば、今こそ、苦しみの中にある人たちに心を寄せて祈るべきことが是非とも求められています。それは「レント」に当たって、主イエスの苦難と十字架を念ずることに通じます。そのことを通してのみ、私たちは「復活/イースター」へと到達することが出来るのです。

私たちは、苦しみ悩む人たちのために、喘ぎ苦しむ世界のために祈りましょう。「苦しみの連鎖」を「祈りの連鎖」へと変えて参りましょう。

(2020年4月7日)

posted by 行人坂教会 at 18:45 | ┣会報巻頭言など