2020年06月22日

いちばん大事なものは何?【ルカ16:1〜13】

聖句「不正にまみれた富について忠実でなければ、だれがあなたがたに本当に価値あるものを任せるだろうか。」(16:11)

1.《盗賊と義賊》 盗賊は他人の財産を盗む犯罪者、悪党です。しかし、民衆から「義賊」として称えられる者たちもいます。「梁山泊」頭目の宋江、鼠小僧次郎吉や石川五右衛門、デリンジャー、女盗賊プーラン等です。フィクションの世界では、ロビン・フッド、ルパン、怪傑ゾロが思い出されます。彼らが「義賊」と呼ばれるのは「弱きを助け、強きを挫く」からに他なりません。

2.《マモン洗浄》 この「いんちきマネージャー」も悪党です。金持ちの主人から預かっている財産を横領、嘘の会計報告をしたことがバレたのです。その時に彼が取った行動は、主人の債務者から利息を棒引きすることでした。「不正にまみれた富/マモン」を「喜捨」によって清めたのです。それによって、主人の債務者たちに恩を売って、解雇された時の備えをしたのみならず、主人の持つ「不正にまみれた富」を「資金洗浄/マネーロンダリング」したのです。だからこそ、更なる損失を被った主人が、彼の「抜け目ないやり方」を褒めているのです。

3.《富の使い道》 同胞から利息を取ること自体が「不正」なのです。その「不正にまみれた富」が「いんちきマネージャー」の機転によって「真の富」「本当に価値あるもの」へと変えられたのです。「小事に忠実な者は大事にも忠実なり」と言われますが、「小事」とは、正しい「富の使い道」、困窮者を助けるという信仰者としての義務を意味します。「大事」は、天地万物を創造された神さまのことです。コロナ禍によって休業を余儀なくされた中小企業や店舗、個人事業者が悲鳴を上げていますが、他方「持続化給付金」は一部の企業や天下り役人によって中抜きされています。権力による搾取そのものです。

朝日研一朗牧師

posted by 行人坂教会 at 20:55 | 毎週の講壇から