平和メッセージ ”エルサレムの石”

聖 書 ルカによる福音書 19章37〜44節(p.147)
讃 美 歌 27、428、490、308、578、29
交読詩篇 詩編68編1〜11節(p.75)
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標語 『主イエスの道を歩こう』
わたしは道であり、真理であり、命である。わたしを通らなければ、だれも父のもとに行くことができない。
(ヨハネによる福音書14章6節)
聖句「この福音のためにわたしは苦しみを受け、ついに犯罪人のように鎖につながれています。しかし、神の言葉はつながれていません。」(2:9)
1.《平和を祈る日》 8月15日は天皇の終戦詔勅が発布された日に過ぎず、実際の戦闘は8月末まで続いていました。沖縄(6月23日)、広島(8月6日)、長崎(8月9日)と祈念する日には地域による時差があります。教団は8月第1主日を「平和聖日」としましたが、カトリック教会の「世界平和の日」は1月1日、国連の呼びかける「国際平和の日」は9月21日です。
2.《使徒は辛いよ》 大切なのは、平和を祈り求め、平和を作り出していくことです。ある教会の牧師が「平和を作り出す人たちは幸い」と説教の表題を付けたら、看板の奉仕者が間違って「平和を作り出す人たちは辛い」と書いてしまいました。笑い話ですが、それも真実です。世の中が好戦ムードに湧き立つ中で「平和」を主張すれば迫害されます。戦闘下では「非戦」を呟くだけで処刑されてしまいます。「テモテ書」は、ローマで獄中にあったパウロが語るという形式の書簡です。パウロの真作ではありませんが、殉教を前にした彼の心情が偲ばれます。
3.《福音の真理に》 「鎖につながれて」は「監獄に囚われて」とも訳せますが、続く「神の言葉はつながれない」の関連で「鎖」と成っています。この聖句は「バルメン宣言」の第6条のテーゼの前に掲げられているのです。ヒトラー政権下で 「告白教会」が表明した信仰告白ですが、主の御言葉と御業は、人間の願望や国家目的や計画経済などからは完全に自由であり、人間の目論見に御言葉を仕えさせてはならないと言うのです。「ナチス的思考」は、現代日本の教会の中にも起こり得るのです。本末転倒が起こり得るのが、人間の現実なのです。私たちは「人間の不真実」に対して「神の真実」を掲げて参りましょう。
朝日研一朗牧師