2016年04月11日

羊の門【ヨハネ10:7〜18】

聖句「わたしは門である。わたしを通って入る者は救われる。その人は、門を出入りして牧草を見つける。」(10:9)

1.《新年度4月》 新入園児や新入学生、新入社員の初々しい姿を見かける季節です。新入ではなくても、転校や転勤、配置転換によって新しい人間関係が生まれます。不安と緊張もありますが、新しい出会いもあるのです。4月を年度初めとする習慣は日本固有の文化で、稲作と関係があります。江戸時代には、年貢は米で換算され、米価が物価の基準とされていたので、作付け準備が始まる4月をもって年度初めとしたようです。

2.《九つの城門》 「入門の季節」、門に思いを巡らせると、小説や映画、彫刻から世界の観光名所まで、数多くの門があります。因みに、江戸城や京都御所、横浜中華街の門は9つあります。北京城の内城も、イシュタル門で有名なバビロンも、城門は9つあったそうです。どうやら人間の肉体に譬えられているようです(目、耳、鼻、口、尿道、肛門)。残念ながら、エルサレムの城門は8つしかありません。「ネヘミヤ記」3章の記事では7つです。しかし、エルサレム神殿の内庭への門は9つあったそうです。

3.《出入り自由》 イエスさまが「私は羊の門」と言われた時、エルサレムの住民は北東の城門「羊の門」をイメージしたはずです。それは「悲しみの道」の出発点でもあります。また、夜間に羊飼いが群れを収容する洞窟や囲いの入り口を想像したはずです。いずれも、夕方には閉じられ、門には兵士や羊飼いが見張りに立って、略奪者や猛獣から守ってくれるのです。朝になれば、農夫や商人は城門を出入りし、羊の群れは牧草を食べに出て行きます。門は「出入り」するための物、閉じ込めたり監禁するためではありません。イエスさまを「通って入る者が救われる」のです。「出たらアウト!」ではありません。

朝日研一朗牧師

posted by 行人坂教会 at 18:47 | 毎週の講壇から