2017年02月20日

知恵に満ちた言葉【マタイ15:21〜28】

聖句「主よ、ごもっともです。しかし、子犬も主人の食卓から落ちるパン屑はいただくのです。」(15:27)

1.《絵文字》 先日、上野の国立科学博物館で開催された「世界遺産ラスコー展」を見に行きました。約2万年前にクロマニヨン人が洞窟に描いた絵と絵文字が再現されて展示されていました。絵文字もまた文字だとすれば…。

2.《あなたの義務》 文字と言葉には、さまざまな意味が込められています。弟子たちは、追いすがるカナンの女性を追い払うために「願いを聞いてください」とイエスに願います。「イスラエルの家の失われた羊のところにしか遣わされていない」とイエスの拒否の弁。それでも彼女は助けを求めます。この「助ける」は「助けを求める人の所に駆けつける」という意味があります。すると、「助けてください」には「主ならば家に来て娘を診てくださることは当然です」を意味することになります。「子どもたちのパンを取って小犬にやってはいけない」と、イエスは「パン」を分離のために用いますが、「主よ、ごもっともです。しかし、子犬も主人の食卓から落ちるパン屑はいただくのです」と彼女。ユダヤ人に居住地を奪われた子孫のカナン人の女性は、加害者の側に立つイエスに、娘のために「扉を開けて欲しい」と、彼の前に立ちふさがった。イエスは彼女の信仰をたたえ、娘は癒されます。

3.《人を生かすパン》 「イエスは全ての人の主である」という、この女性の信頼は、福音は全ての人に開かれ、人を生かすパンは全ての人をつなぐものであることを示しています。上野の京成電車の看板の下に、金色のアヒルが羽ばたこうとする像があります。台座に「羽のあるいいわけほどはあひる飛ぶ」と刻まれています。この女性の信仰に励まされ、「信仰ある身のいいわけほどは我イエスに向かい飛ばん」と願います。

外谷悦夫牧師(市川三本松教会)

posted by 行人坂教会 at 19:47 | 毎週の講壇から