2017年07月24日

天使と野獣【マルコ1:12〜13】

聖句「イエスは40日間そこに留まり、サタンから誘惑を受けられた。その間、野獣と一緒におられたが、天使たちが仕えていた。」(1:13)

1.《美女と野獣》 2017年上半期最大のヒット映画は、ディズニーの実写版『美女と野獣』です。この物語には、愛と信頼の人間関係があって初めて、人間性が回復されるというテーマがあります。さて、野獣の正体ですが、アニメ版で野獣のキャラクターをデザインしたグレン・キーンは「神がこの世に創造された生き物の中から、様々な動物を合成して作り出した」と発言しています。

2.《悪魔と動物》 イエスさまがサタンと対決する「荒れ野の誘惑」の場面ですが、悪魔との問答がありません。その代わりに、イエスさまと共に「野獣」がいるのです。詳しい描写が無いまま、唐突に「野獣」が登場するので、私も長い間この「野獣」を「悪魔」自身か「サタン」の使い魔のように錯覚していたくらいです。「野獣」と訳されている「テーリオン」は「テール」の指小語です。「テール」は「猛獣、凶暴」ですから、間違いなく獰猛な肉食獣です。しかし、イエスさまと一緒にいると、熊も小熊のように、狼も赤ちゃん狼のように、ライオンも赤ちゃんライオンのように成っているのです。

3.《天使の奉仕》 主がサタンから苦難を受けられた時、野獣たちが共にいたのです。その光景はキプリングの『ジャングル・ブック』、手塚治虫の『ジャングル大帝』、釈迦の「涅槃図」と同じです。「イザヤ書」11章のメシア預言の成就なのですが、私たちが悲嘆する時、ペットの動物が無言のまま見守っていたことも思い出されます。天使たちが「仕えていた」とは、主に食事を供えていたという意味です。私たちの奉仕は、結局、この2つに尽きるのです、即ち「荒れ野」に置かれた人に食事を運び続けるか、それとも共にいて見守るか。しかも、本当の奉仕は私たち自身の人間性を回復することでもあるのです。

朝日研一朗牧師

posted by 行人坂教会 at 17:51 | 毎週の講壇から