2017年12月25日

見上げてごらん夜の星を【ルカ2:8〜20】

聖句「羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて天使の話したとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。」(2:20)

1.《バイスタンダー》 救命医療と看護の用語です。誰かが急病になったり、事故や災難に見舞われた時「偶然、その場に居合わせた人」のことです。発見から通報、応急の救命処置など、その役割の重要さが改めて注目されています。北米には「善きサマリア人法」の制定された自治体も多く、その場に居合わせた誰でもが「バイスタンダー」として行動できるように促されています。

2.《クリスマス招待》 羊飼いたちは、クリスマスのバイスタンダーでした。マリアとヨセフは、キリストが人として生まれるために必要条件として選ばれた存在でした。また、占星術の学者たちも事前にキリスト降誕を予測して、遙々何千キロも旅して来た人たちです。明確な目的意識や旅行計画があって初めて、御子のいる場所へと辿り着くことが出来たのです。そんな中にあって、羊飼いたちこそが「偶然、その場に居合わせた」存在なのです。それまでイエスの家族とは何の接点も無かった人たちが、野宿して寝ずの番をしていたために、主の栄光を仰ぎ、天使に招待されて、降誕の場面へと導かれて行ったのです。

3.《召し出された人》 占星術の学者たちは「拝みに来た」のですから、一種の巡礼です。羊飼いたちが招かれたのはどうしてでしょうか。羊飼いたちは都市や貴族に憧れることも羨むこともなく、与えられた務めに満足していたからだと、ルターは説明しています。素朴な彼らは礼拝に行ったのではなく、とにかく行って見て、人々に知らせたのです。人との出会いも、出来事との出会いも、先ず自分が行って見ることから始まります。その結果として、彼らはクリスマスの証人と成り、神を「あがめ、賛美しながら帰って行った」のです。こうして賛美は私たちの生活に入り込み、終わることなく続くのです。

朝日研一朗牧師

posted by 行人坂教会 at 19:50 | 毎週の講壇から