2018年08月20日

悪い時代にあっても【エフェソ5:15〜20】

聖句「時をよく用いなさい。今は悪い時代なのです。だから、無分別な者とならず、主の御心が何であるかを悟りなさい。」(5:16,17)

私たちは、人との誠実な出会いや、人生経験の中からも、貴重な知恵を得ることが出来ます。それは素晴らしいことであり、必要なことであります。

しかし聖書は、もうそれだけで十分だとは言いません。「主(神さま)の御心が何であるかを悟りなさい」と、これを悟らないならば、十分で確かな知恵を得ることができないと指摘します。この点について、コロサイの信徒への手紙2章3節にはこう記されています。「知恵と知識の宝はすべて、キリストの内に隠されているからである」と。 したがって、キリストを信ずる者は、聖書の言葉を参考にして人生を歩むという程度のことではありません。イエス・キリストの御言葉と御業に注目し、それに基づいて自らの生き方を吟味して、生活を築いていくことなのです。

さて、私たちがイエス・キリストによって示された主なる神の御心に従い、分別のある生き方をしようと志すとき、「時をよく用いなさい。今は悪い時代なのです」という勧めの御言葉が心に迫ってきます。ハッとさせられ、しっかり生きようと促されるでしょう。たしかに今は悪い時代であると、いろいろな面から誰もが感じているに違いありません。ただし、私たちは今が悪い時代だと感じる場合には、とても「今の時代を生かして用いる」意欲は出てこないのではないでしょうか。「今は悪い時代なので、どうしようもない。何をしてもだめだ。あきらめよう」と、嘆くだけになりがちです。ここにこそ、キリストの福音による希望の力が発揮されるのです。

私がお世話になった田崎健作牧師は、いやなことばかりが起こって大変だと言って、皆が落ち込んでいると、「おもしろい時代になってきたね、さあここでどういう活動をするかね」と、突っ込んでこられました。及び腰にならないで、背筋を伸ばして励みましょう。

定家修身牧師(弓町本郷教会名誉牧師)

posted by 行人坂教会 at 19:55 | 毎週の講壇から