2018年08月27日

ルックスではなくハートを【Tサムエル16:5b〜13】

聖句「容姿や背の高さに目を向けるな。わたしは彼を退ける。人間が見るようには見ない。人は目に映ることを見るが、主は心によって見る。」(16:7)

1.《石の中の剣》 ディズニーアニメ『王さまの剣』は、領主の下働きをする孤児の少年が魔術師から本当の強さと優しさを学び、石に刺さった剣を抜いて「未来の王」と成って行く物語です。アーサー王物語を下敷きに、英国のT・H・ホワイトが大戦中に書いた小説が原作です。少年の名前は「Wart/イボ」です。今は「味噌っカス」のあなたも「未来の王」だというメッセージです。

2.《胸の中の剣》 アーサー王の剣と言えば「聖剣エクスカリバー」です。石から抜いたのは「カリブルヌス」と言われます。しかし、大切なのは剣の銘ではなく「心に剣を持つこと」です。細田守監督の『バケモノの子』では、熊徹が「あるだろ!胸ん中に剣が!」と孤児に語り掛けます(剣を握ることをしない私たちは「霊的な孤児」なのです)。キリスト教会は、この世を生き抜くための「剣」を求める者たちの集いです。「信仰」「愛」「希望」等、その信念の名前は何でも構いません。それを握り締めて歩んで行くのです。正解を言葉で言うのは簡単です(ルカによる福音書10:28)。それを実行するのは一生ものです。

3.《選びの基準》 神さまは「人間が見るようには見ない」のです。預言者サムエルがエッサイの家を訪れて、次代の王を探します。家の息子たちが順に紹介されます。いずれも美丈夫な青年ですが、神はお選びになりません。「人間は両の眼で見る。しかし主は心で見る」と書いてあります。「心を見る」のではなく「心で見る」のです。「外面ではなく内面を」と解釈されて来ましたが、「未来の王」ダビデも多くの罪を犯します。むしろ、主の心の琴線に触れる何かがあったのでは無いでしょうか。私たち自身の心が本当に豊かでなければ、神さまがその御心をもって、私たちに触れて来て下さることは決してありません。

朝日研一朗牧師

posted by 行人坂教会 at 20:53 | 毎週の講壇から