2019年03月25日

罪は戸口で待ち伏せる【創世記4:1〜16】

聖句「正しくないなら、罪は戸口で待ち伏せており、お前を求める。お前はそれを支配せねばならない。」(4:7)

1.《町田樹選手》 2014年のフィギュアスケート世界選手権で、町田選手は「エデンの東」の演技で自己最高得点を弾き出しました。大会終了後の記者会見で、彼は「ティムシェル/汝、治むる事を能ふ」を「自分の運命は自分で切り拓く」と解釈したと言って話題になりました。「ティムシェル」はヘブライ語で、スタインベックの原作『エデンの東』のキーワードです。

2.《エデンの東》 前半はアダム・トラスクの「受難物語」です。出生直後に母を亡くし、暴君の父や気性の荒い異母弟に振り回され、キャシーとの結婚も破局を迎えます。彼女は美人で聡明ですが、その魂は歪んでいて、アダムの弟を誘惑して双子を出産、しかも、その子たちを捨てて出奔するのです。そんな中、アダムは親友サミュエル、中国人の使用人リーと共に聖書の学びを続け、「カインとアベル」の物語から人間の原罪について考えます。リーは、人間には罪を治めることが出来る、選びの可能性が与えられていると教えるのでした。

3.《戸口に罪が》 ジェームズ・ディーン主演の映画『エデンの東』は、その後日譚です。成長したアダムの息子たちの確執が「カインとアベル」の物語を下敷きにして描かれるのです。愛されない者が抱く怒りが復讐心を呼び、その復讐心が罪をもたらすのです。「創世記」4章には、神がカインの献げ物を選ばれなかった理由は明記されていません。私たちの人生も、そのような謎に満ちているのです。聖書は私たちに謎を提示するのであって、答えを与えてくれるのではありません。むしろ、謎に直面した時、そこに岐路が生まれるのです。神、人、世の中を恨んで生きるのか、それとも出来る限り前向きに生きようとするのか…。私たちを罪の呪縛から解き放つのが、イエスさまの十字架です。

朝日研一朗牧師

posted by 行人坂教会 at 20:45 | 毎週の講壇から