2019年09月23日

その一匹を見つけ出すために【ルカ15:1〜7】

聖句「その一匹を見失ったとすれば、九十九匹を野原に残して、見失った一匹を見つけ出すまで捜し回らないだろうか。」(15:4)

1.《九十九人の壁!》 岡村隆史と矢部浩之のお笑いコンビ名「ナインティナイン」は、ブレイクダンスの究極難度の技から来ています。クイズ番組「超逆境クイズバトル!! 99人の壁」は、1人だけ選ばれたチャレンジャーに対して、99人のブロッカーが早押しをして、回答を阻止する展開です。「1対99」の対立構図なのです。「99」は絶対多数、圧倒的な多数を意味します。

2.《分かち合う喜び》 私たちの社会では、大抵の人が多数派に属すことを心掛けています。しかし、多数派であるから正しい側にいるとは限りません。しかも、多数派と少数派の問題は、実際には「数」ではなく、「力関係」の問題です。数が多くでも、支配者側、権力者側によって力を奪われて弱められている人たちがあるのです。「エンパワメント/湧活」は、弱い立場に置かれた人に力を付与することで、地位向上、閉塞状態の打破、社会全体の活力を促す改革の提案です。私たちの活力の源は「喜び」です。イエスさまの譬え話の根幹に置かれているのも喜びの感情です。しかも、その喜びは共有されるべきなのです。

3.《その一匹のため》 この社会では「たった1匹のために99匹を置いて行くか?」と問われれば、答えはNOです。全体のためには1匹の犠牲は止む無しです。ところが、イエスさまの天国では、その論理は通用しません。百匹という所有資産の話が「その1匹」と言われた瞬間に、掛け替えの無い人(愛の問題)に変わっているのです。その他の全てを犠牲にしてでも、オンリーユーのあなたを捜し求める、それが愛なのです。ファリサイ派は徴税人に「罪人」のレッテル貼りをして、人とは見ませんでしたが、イエスさまは、彼ら1人1人を「神の独り子」と見て居られたのです。それが「天の喜び」です。

朝日研一朗牧師

posted by 行人坂教会 at 20:53 | 毎週の講壇から