2019年12月02日

神を見た者はいない 【ヨハネ1:14〜18】

聖句「いまだかつて、神を見た者はいない。父のふところにいる独り子である神、この方が神を示されたのである。」(1:18)

1.《サンタの存在》 今から122年前、米国はNYの「ザ・サン」なる新聞社に8歳の女の子から「サンタクロースはいるのですか?」という質問が届き、その返事が社説として掲載されました。論説委員F.チャーチは「この世には、愛や思い遣り等、目には見えないけれども、確かに存在するものがある。それと同じく、サンタクロースも確かに存在する」と訴えたのです。

2.《真心と想像力》 この記事は大きな反響を呼び、再掲載を求める投書が相次いで寄せられました。そして百年以上経った今も、クリスマスの季節とも成れば、この文書は世界中で語り継がれているのです。「サンタクロース」を「キリスト」、あるいは「真心」と読み替えれば、信仰の有る無しに関わり無く、誰でも得心が行くはずです。私たちが聖書を読む時に必要なのが、この想像力です。愛と思い遣り、真心と信頼です。勿論、私たちに「真心」(嘘偽りの無い誠の心)があるとは言い難いのですが、「一寸の虫にも五分の魂」です。「魂」をもって触れることが大切なのです。「魂」とは愛と寛大さと信仰に他なりません。

3.《神の愛を見よ》 教会生活を続けていると、人に躓くことがあります。そんな時、必ず牧師から言われるのは「人を見ないで、神を見よ」という言葉です。しかし「神を見た者はいない」とあります。しかるに、14節には「私たちは神を見た」と言います。これは「霊的に見抜く」という意味の語です。神なる「父の懐にいる独り子」が世に遣わされました。「懐」とは神さまの「命、魂」そのものです。神さまは、私たちに御自身の「命、魂」を与えられたのです。そこに神の「恵みと真理」「慈しみと真」があるのです。いずれも目に見えるものではありません。しかし、あなたを愛して止まぬ神に心を向けましょう。

朝日研一朗牧師

posted by 行人坂教会 at 19:51 | 毎週の講壇から