2020年06月15日

おめで鯛の尾頭付き【マタイ7:7〜12】

聖句「あなたがたのだれが、パンを欲しがる自分の子供に、石を与えるだろうか。魚を欲しがるのに、蛇を与えるだろうか。」(7:9,10)

1.《ダラバ?》 NHKで『夢食堂の料理人』という単発ドラマがありました。1964年の東京五輪の選手村に出来た「富士食堂」が舞台です。世界各国から集まった7千人の選手団に食事を提供するために、日本各地から招聘された3百人のコックが悪戦苦闘します。主人公のコックが、ホームシックのアフリカ選手を励ますために、チャドの郷土料理「ダラバ」に挑戦するのでした。

2.《色々な魚》 その魚料理にはティラピアを使いますが、当時、日本に無かったので、マダイを代用していました。福音書のペトロゆかりの魚とされるのが、そのティラピア(カワスズメ)です。ガリラヤ湖には他にも、ユダヤ教徒が安息日に食べるニゴイ、大量に網に掛かるイワシの仲間があります。「魚を欲しがる我が子に、蛇を与えるバカ親がいるか?」と、イエスさまが仰るのは、ガリラヤ湖のナマズが蛇のように長かったことからの類推とされます。鱗や鰭の無い魚は、旧約の律法で食べることを禁じられていたのです。

3.《パンと魚》 似ていると言うなら、当時のパンはフスマを除いていませんから色も黒く、丸いので石ころのようでした。パレスチナは石ころだらけの土地です。でも、親がパンと石、魚と蛇を間違って、子に与えることはありません。同じく天の神さまも、求める人たちには「良い物」をくださいます。思えば、パンも魚も、イエスさまのシンボルでした。大切なのは、探し求める心、諦めないでドアを叩き続ける根性です。それを育むのが、キリスト教の祈りです。誰でも最初からある訳ではありません。子どもも大人も同じ、「三匹の鯛」の喩えの通り、褒められ認められて、自信とやる気が養われるのです。

朝日研一朗牧師

posted by 行人坂教会 at 21:56 | 毎週の講壇から