2022年09月26日

見えざる人々の声に聴く【第一コリント12:4〜11】

この8月から、上林順一郎先生の後任として、行人坂教会の代務者に就任しました。

微力ではありますが、皆さま方と共に力を合わせ、主から託された行人坂教会のお働きを支えるため、精一杯尽力したいと思っております。

私は曾祖父から数え、4代目の牧師です。教会の中で育ったこともあり、様々な葛藤を経験してきました。「絶対に牧師にならない」と思っていた私が、献身するに至ったきっかけは、マザー・テレサとの出会いであり、「死を待つ人の家」でのボランティア経験でした。人と向き合い、寄り添って生きることの深い意味に気付かされたことが、人生の転機となりました。

聖書は、3つの形の賜物があると私たちに語ります。1つは神様から人に注がれるもの。二つ目は、その神さまからの恵みに応答する形で、人から神さまに捧げる献げ物などのこと。そして3つ目は、人から人へと送られるもの。これには信仰の継承、あるいは教会の歴史の伝承、喜びの共有、信仰に生きる喜び。そのようなことを指しています。この3つの形の賜物が、何1つおろそかにされることなく、喜びを持って共有され、活かされ、豊かに用いられていく。そこにこそ、教会本来のあるべき姿があります。

実は今日の聖書の箇所において、パウロは、一人ひとりに与えられた賜物が、活かされ、用いられた時、それは全体の益になると、全体を活かす豊かな恵みになると語っています。

今、私たちに求められていること。それはイエスの姿に倣い、社会の中でいと小さき立場に置かれている「見えざる人々」の声に聴くこと。見えざる人たちの声に気付き、その声を聞き逃さないこと。どのような小さな声であっても、その声が社会の中に美しく響くような環境を作っていくことなのです。それが全体が益となる教会の大切な働きだと思います。

原牧人牧師

posted by 行人坂教会 at 21:16 | 毎週の講壇から