2013年04月28日

連続テレビ小説

1.あまちゃん?

先日、淡路島で地震があり、心配になって兵庫県の実家の母に電話をしました。「但馬は何でも無かった」との報告に安堵しました。なぜか、話題はNHK「連続テレビ小説」の『あまちゃん』の話になり、ヒロインの天野アキを演じる能年玲奈が隣町の神崎町出身であることを教わりました。所謂「平成の大合併」で、現在は「神崎郡神河町」と成りましたが、以前は「神崎郡神崎町」で、私の高校の同級生にも、この町から通っている子は大勢いました。残念ながら、当時、能年ちゃん程の可愛い子はいませんでしたが…。

ついでに、母は「『八重の桜』を毎週見ている」という話をしました。余り「大河ドラマ」に関心の無さそうな母が見ている理由は、山本八重(綾瀬はるか)の最初の夫に成る川崎尚之助(長谷川博己)が但馬出石藩の出身だからなのです。母は城下町出石の出身で、それを今でも大切にしているのです。それから、母は「あんたの母校、同志社の新島襄さんも出て来るしな」と付け加えたものでした。

人が連続ドラマを見るのには色々な動機付けがあるのです。但し、母は『あまちゃん』は見ていません。「朝の忙しい時間に足を取られるから」というのが理由でした。そんな母も、私たち夫婦が北海道に住んでいた頃には、「毎朝、『すずらん』を見て、あんたたちのことを思い出している」と言っていたのですが…。きっと、見なくなるのにも色々な理由があるのでしょう。

2.最近の連ドラ

そう言えば、この何年か、再び「連続テレビ小説」を見るようになっていました。思い返せば、二男が『ゲゲゲの女房』を楽しみに見るように成ってからでした。その前の『ウェルかめ』等は全く見た覚えがありません。ところが、大病をして生還した二男が小学校に復学する時、彼が大好きだった水木しげる翁(『ゲゲゲの鬼太郎』)の力を借りたのでした。二男は『ゲゲゲの女房』を見終わってから、のんびり登校したものです。『ゲゲゲの女房』の脚本家は山本むつみ、『八重の桜』のホンを書いている人です。

その後の『てっぱん』は殆ど見ませんでした。尾道は私の好きな町ですが、時折、見るとはなしに見ていると、理解と常識を絶する展開があり(例えば、京野ことみのエピソードとか)、呆れたことを覚えています。

次の『おひさま』の世界は、もはや妻の独壇場と言っても構いません。先日もBSで再放送していましたが、特に後半、ヒロインの連れ合いに成る高良健吾の出演以後は、妻は欠かさず見ていました。岡田惠和の脚本もよく出来ていて、東日本大震災の影響が意識下にあるようで、何度も貰い泣きしそうになりました。

やはり、圧巻は『カーネーション』です。妻の「面白い」という勧めによって、私が真剣に見始めたのは、ヒロインが「紳士服ロイヤル」(団時朗が店主)に務め始めた辺りからなのですが、尾野真千子の迫力、小原家の面々の上手さ、人間の心の襞を嘗め回すようなジットリコッテリした脚本(渡辺あや)に圧倒されてしまいました。濱田マリなんて、40歳代前半で、あんな老け役演ってしまって、どうなるのだろうと、老婆心ながら心配しました。晩年の夏木マリに変わってからも面白かったです。『カーネーション』を見る度に、グッと来ているものですから、「お父さんは泣き上戸」と子供に言われる始末でした。

『梅ちゃん先生』(尾崎将也脚本)は、ヒロインが診療所を開業して、結婚した辺りで、見なくなってしまいました。全体としてホンも出演者も薄っぺらな印象でした。『純と愛』(遊川和彦脚本)は、第3部の「宮古編」まで耐えましたが、とうとう最後の1週間で堪忍袋の緒が切れて、見るのを止めてしまいました。この脚本家、介護の問題とか採り上げるのは結構だけれども、余りにも安直で、思慮が足りなくて、愛想が尽きました。出演陣も『梅ちゃん』以上に下手糞な人を集めていました(除く:余貴美子)。

今までの所、『あまちゃん』は絶好調です。「さすがはクドカン!!」(脚本は宮藤官九郎)と溜め息の出るような、キャラクター群と台詞回しです。今週、漸く気付いたのですが、この物語、近未来ならぬ「2008年」という「近過去」なのです。やがて「2011年3月11日」が来るのです。脚本の中に、予めセットされているのです。そう考えると、さしものクドカンも自爆するような気がして、些か心配になって参ります。

3.連ドラの法則

子供の時には、家族と一緒に『藍より青く』『鳩子の海』『雲のじゅうたん』等を見ていました。『マー姉ちゃん』くらいまでは、実家で暮らしていました。実家を出て行けば、「連ドラ」は見なくなるものなのですね。

断片的ながら、再び「連ドラ」を見たのは、『澪つくし』と『はね駒』です。南大阪教会の事務室にテレビが置いてあったのです。そこで出前の丼物を食べながら、事務のUさんやTさんと一緒に見ていたものです。不思議なもので、事務員さんのいる教会を出ると、また見なくなるものなのですね。

また飛んで、三度「連ドラ」に復帰したのは『やんちゃくれ』からです。結婚して、家庭生活が整えられて、見るようになるのです。『すずらん』『あすか』『私の青空』『オードリー』…。しかし、長男が生まれ、二男が生まれて、男の子2人に手が掛かるようになって、見る余裕が無くなってしまいました。『ちゅらさん』と『ほんまもん』辺りで打ち止めです。その後、舞台が九州と言うことで、例外的に『わかば』(宮崎県日南市)と『風のハルカ』(大分県湯布院町)を見た記憶があります。

この何年か、子供が成長して、また見始めました。以上、不思議な「連ドラ」の法則です。

牧師 朝日研一朗

【2013年5月の月報より】


posted by 行人坂教会 at 06:34 | ┣会報巻頭言など