2013年11月11日

すべてが素晴らしい【マルコ7:31〜37】

聖句「このかたのなさったことはすべて、素晴らしい。」(7:37)

1.《多様性》 皆さんは、その教会の礼拝に初出席した時、その教会を、どんな点で評価なさるでしょうか。美しく壮麗な礼拝堂、厳粛な雰囲気、立派なパイプオルガン、聖歌隊のハーモニー、牧師の説教の良し悪し、受付の対応、交わりの豊かさ、町の名士がいること、うどん食堂のお出汁…?。私が教会を評価する基準は多様性です。色々な人たちが礼拝に集っていることです。

2.《豊かさ》 世間では「健常者」と「障碍者」と区別します。福祉制度の上では必要な区別ですが、人間としての価値、尊厳に何等の違いもありません。安積遊歩さんは、講演の際に「誰もでが障碍者になることの出来る可能性を持っている」と言っていました。考えてみれば、神を知る完全な知識を持っていないという意味では、私たちも「知恵遅れ」です。障碍の有無は価値の差ではなく、個性の差なのです。教会に行って笑顔で迎えてくれたとしても、マクドナルドのように没個性な対応なら気持ち悪いです。個性が違えば違う程に、交わりは豊かになるのです。ここにこそ、神さまの創造の豊かさがあるのです。

3.《出会い》 差別と偏見は、私たちの無知から来ています。知らないことが他人の心を傷つけ、何も知らないくせに勝手な思い込みを喋ります。しかも、それは親から子へと伝染していくのです。在日外国人、アイヌ民族、ハンセン病患者への差別など、無知が引き起こした罪悪は枚挙に暇がありません。しかし、知識が積み重ねられても十分ではありません。そこに出会いが必要なのです。「サマリア人の譬え話」は、出会いこそが「善き」ものだったのです。イエスさまも常に出会いを求めて行きました。あのように「人のかたち」をとって、この世に来られたのは、私たちと出会って、共に生きるためだったのです。

朝日研一朗牧師

posted by 行人坂教会 at 17:46 | 毎週の講壇から