2008年03月08日

行人坂教会について

行人坂教会の三つの名前

行人坂教会は、1903年に創立し、関東大震災、東京大空襲を経て、今を生きる教会です。 創立当初は、京橋新肴町にあり、「日本組合京橋基督キリスト教会」と称していました。 その名の通り、北米の「会衆派/組合教会/Congregational Churches」の流れを汲む、リベラルな教派です。

その後、関東大震災によって会堂を消失し、目黒の地に教会を移転、「日本組合行人坂基督キリスト教会」として、 第2の歩みを始めました。しかし、1941年、戦時下の政府の要請によりキリスト教諸教派が合同させられることになり、 「日本基督キリスト教団」が成立、行人坂教会もまた、「日本基督キリスト教団行人坂教会」として、 3つ目の名前を与えられることになったのです。

行人坂教会です。

日本基督教団について

大雑把に分けると、キリスト教会は3つに分類することが出来ます。 「ローマ・カトリック教会」「東方正教会」と「プロテスタント諸派」です。 しかし、プロテスタントの諸教会は、前者二つと異なり、一つの教派でもなく、一つの教団を形成しているのでもなくて、 数多くの小さな教派や教団が並存している状態です。

「ルーテル教会/ルター派教会」「聖公会/イギリス国教会」「改革派/長老派」「会衆派/組合派」 「バプテスト」「メソジスト」「ペンテコステ派」「メノナイト系」「クエーカー/フレンド派」「ユニテリアン」 「救世軍」等が歴史的な教派として知られていますが、同じ教派の中にも、教団が異なる場合もあり、 同じ教団に属していても、旧教派(元々の流れ)は異なる場合もあります。

「日本基督(キリスト)教団」は、「長老派」「組合派」「メソジスト」の主流3派が中心に形成されて来た経緯はありますが、 その中にも、「バプテスト」や「ホーリネス」の流れを汲む教会、あるいは、「ペンテコステ派」の影響を受けた教会もあるのです。 本当に多種多様と言うか、雑多と言うしかありません。

上部から組織化され、統合された団体の持つ、揺るぎなさをよしとするか、それとも、下からの草の根のようなグループが具現する、 多様性をよしとするか、自ずと、価値観と好みの分かれるところです。

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