2020年12月11日

12月第2主日礼拝(アドベント第3主日)

      12月13日(日) 午前10時30分〜11時30分
説  教 ”人として生まれ、人として生きる音楽 朝日研一朗牧師
聖  書  ルカによる福音書 2章1〜7節(p.102)
讃 美 歌  177、490、250(@E)、257、25
交読詩篇  詩編113編1〜9節(p.130)

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2020年12月01日

12月第1主日礼拝(アドベント第2主日)

      12月 6日(日) 午前10時30分〜11時30分
説  教 ”闇を歩む時、光は輝く音楽     朝日研一朗牧師
聖  書  イザヤ書 9章1〜6節(p.1073)
讃 美 歌  177、490、275、243、25
交読詩篇  詩編113編1〜9節(p.130)

・配信リハーサル       午後5時から15分間


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2020年11月24日

11月第5主日礼拝(アドベント第1主日)

      11月29日(日) 午前10時30分〜11時30分
説  教 ”誰も知らない音楽         朝日研一朗牧師
聖  書  マルコによる福音書 13章32〜37節(p.90)
讃 美 歌  27、384、229、230、24
交読詩篇  詩編105編1〜11節(p.119)

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2020年11月17日

11月第4主日礼拝(収穫感謝日、謝恩日)

      11月22日(日) 午前10時30分〜11時30分
説  教 ”涙と共に種まく人は…音楽     朝日研一朗牧師
聖  書  詩編 126編5〜6節(p.971)
讃 美 歌  27、62、384、17、こどもさんびか101、24
交読詩篇  詩編105編1〜11節(p.119)

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2020年11月16日

母さん、もう泣かないで【ルカ7:11〜17】

聖句「主はこの母親を見て、憐れに思い、『もう泣かなくともよい』と言われた。」(7:13)

1.《ナオミの心》 私が最初に赴任した大阪の某教会には、専業主婦と職業婦人の婦人会がありました。「職業婦人」と言えば、何か華々しく思われるかも知れませんが、終戦後の独身女性、離婚経験者、早くに連れ合いと死別した女性たちで構成されていました。「結婚が女性の幸せ」との風潮が残っていて、彼女たち自身も、何となく肩身の狭い思いをされていたのです。やがて若手女性が加わりましたが、先輩たちの思いを受け継いで、会の名前を「ナオミ」と変更されたのです。

2.《寡婦の悲嘆》 「ナオミ」は「私の喜び」という意味ですが、「ルツ記」の物語の故に寡婦を象徴する名前になりました。ヘブライ語の「寡婦」はアラビア語の「痛みを感じる」という語との関連が指摘されています。ギリシア語は「奪われて孤独である」の意味です。ナインの町の門から葬列が出ようとしていました。寡婦の女性が先導して、担架には彼女の独り息子の遺体が載せられています。夫に先立たれたばかりか、独り息子にまで先立たれたのです。息子は二十歳前後、あるいはハイティーンだったかも知れません。町の門に入ろうとして、その葬列に遭遇したイエスさまは「五臓六腑(スプランクノン)を震わせる」程に、この母親の悲しみに共鳴されました。それこそがキリストの「憐れみ」です。

3.《生死の交錯》 ここに興味深いコントラストがあります。葬列は町の外に出ようとしていて、イエスさま一行は町の中に入ろうとしていたのです。「出る」と「入る」は町の城門の出入り、旅立ちと帰りですが、同時に私たちの誕生と死を意味しています(詩編121編8節)。私たちの生と死とが交錯する所に、主は立たれるのです。命の主イエスが死者の葬列を押し留め、若者を復活させた福音と読むことも出来ます。しかし、現実はもう少し複雑です。主に蘇らせて貰った若者も再び死んだのです。信仰者であっても死は恐ろしいし、愛する者を失えば絶望して生きる意欲も失うのです。しかし、そんな不信仰な私たちの所に、キリストの方から訪ねて下さるのです。たとえ、私たちの人生が死に向かう歩みであるとしても、復活の命を湛えた主、イエスさまが訪ねて来て下さるのです。

朝日研一朗牧師

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2020年11月10日

11月第3主日礼拝

      11月15日(日) 午前10時30分〜11時30分
説  教 ”母さん、もう泣かないで音楽    朝日研一朗牧師
聖  書  ルカによる福音書 7章11〜17節(p.115)
讃 美 歌  27、384、490、457、462、24
交読詩篇  詩編105編1〜11節(p.119)

讃美歌練習(12月の月歌:177番)   礼拝後    礼拝堂

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2020年11月09日

聞く耳のある者は聞きなさい【マルコ4:1〜12】

聖句「そして、『聞く耳のある者は聞きなさい』と言われた。」(4:9)

1.《惨い仕打ち》 息子の車椅子を押して雑踏を行く時、「すみません。車椅子が通ります」等と訴えていましたが、彼は「車椅子ユーザー」ですが、「車椅子」等ではありません。「物」ではなくて、一人の人間なのです。介助者でありながら、本人の頭越しに、私たちに体調などを尋ねる人もいて、「本人に尋ねてください」と注意したこともあります。私たちは無考えに、当事者の人格と尊厳を無視する行為を繰り返しますが、本人の存在を否定する残酷な仕打ちなのです。

2.《言葉と意識》 障碍があることによって、本人の意思や主体性が奪われる、これが最大の差別です。けれども、私たちの言葉を変えることで、私たちの意識も変わります。その点「車椅子ユーザー」という語は、当人の主体性を取り戻す表現です。聖書の中で身体障碍者は「足の不自由な人、目の見えない人、体の不自由な人、口の利けない人」(マタイによる福音書15章30節)と書かれています。以前の日本語訳の「差別語」は言い換えられて一掃されましたが、それで差別が無くなる訳ではありません。しかし少なくとも、当事者が耳にしても不快と思われない程度にソフトに成りました。それだけでも一歩前進です。

3.《聴くべき耳》 ギリシア語で見ても、身体障碍を表わす語は「出来ない」「無い」を意味します。その本質は「弱さ、無力/アステネイア」です。しかし、この「弱さ」こそが、新約聖書の信仰の到達点だったことを思い出しましょう。パウロの「私は弱さを誇る」「神の恵みは弱さの中でこそ発揮される」「私は弱い時にこそ強い」です。「出来る事、出来る人」を評価するのが、この世の価値観です。それと真っ向から対立します。けれども今や、人間の能力主義と功利主義が数多くの不幸と悲劇をもたらしています。むしろ、弱い者、愛と配慮を必要とする者の存在によって辛うじて世界は滅亡せずに保たれているのです。弱い立場に置かれた人たちは「静かに細い声」、「種粒」のように小さくて目立ちません。私たちには、その種を受け取って、大きく育てる責任があるのです。

朝日研一朗牧師

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2020年11月03日

11月第2主日礼拝(障がい者週間)

      11月 8日(日) 午前10時30分〜11時30分
説  教 ”聞く耳のある者は聞きなさい音楽  朝日研一朗牧師
聖  書  マルコによる福音書 4章1〜12節(p.66)
讃 美 歌  27、384、490、376、195、24
交読詩篇  詩編105編1〜11節(p.119)

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2020年10月27日

11月第1主日礼拝(聖徒の日)永眠者記念礼拝

      11月 1日(日) 午前10時30分〜11時40分
説  教 ”涙は希望に生まれ変わる音楽    朝日研一朗牧師
聖  書  ヨハネによる福音書 11章28〜37節(p.189)
讃 美 歌  27、384、490、316、379、385、24
交読詩篇  詩編105編1〜11節(p.119)

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2020年10月25日

ミセリコルデ

1.鬼滅の刃

テレビアニメ『鬼滅の刃』を観ています。吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)が「週刊少年ジャンプ」に連載していたマンガ(2016〜2020年)のアニメ化です。2019年にアニメ化、テレビ放送されたのをキッカケに、予想を超える大人気となりました。その波紋は、十代二十代男子に留まらず、数多くの女子の熱烈な支持を得るに至り、今や、その親世代にも拡がっています。そして今月(2020年10月)、映画『劇場版 鬼滅の刃/無限列車編』が公開されました。未だ「コロナ禍」にありますが、今年最大級の興行収益を上げるだろうことは予想に難くありません。

マンガ雑誌の売り上げが低迷を続ける中、「ジャンプ」としては、久々の大ヒット鉱脈を堀り当てた訳ですが、ブームが拡大して行く中、作品は逸早く完結、雑誌連載は終了(2020年5月)しています。それを惜しむ声も聞かれますが、むしろ私としては、その潔さに大いに感動しています。

2.K暗奇幻

御存知ない方のために、お話の触りを御紹介します。時代設定は大正、主人公の竈門炭治郎(かまどたんじろう)は、その名前の通り(笑)、亡き父を跡を継ぎ、炭焼きを生業とする少年です。ある日、山の炭焼きから戻ってみると、彼の家族は鬼によって惨殺されています。唯一の生存者である妹、禰豆子(ねずこ)も哀れ、鬼と化していました。

「鬼化」した妹を治したい一心の炭治郎は、「鬼殺隊」の「柱」(最高位の剣士)の一人、冨岡義勇(とみおかぎゆう)の紹介を受け、鱗滝左近次(うろこだきさこんじ)という老人を訪れます。元「柱」で今は「育て」として剣士候補生を育成している、鱗滝の下で厳しい修行を積んだ炭治郎は、最終関門の選別試験を突破、「鬼殺隊」に入隊します。

炭治郎は、身体を縮小した禰豆子を木製の箱笈に入れて(鬼は日光を浴びると死滅する)背負い、各地で人間を食べている鬼を討伐して行くのです。目指すは、千年以上も生きていると言われる鬼の始祖、鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)。炭治郎の一家を殺し、禰豆子を鬼に変えた張本人です。戦いの中で、炭治郎は選抜試験の同期生、我妻善逸(あがつまぜんいつ)、嘴平伊之助(はしびらいのすけ)、栗花落(つゆり)カナヲ、不死川玄弥(しなずがわげんや)といった個性的な剣士たちと邂逅し、友情を育んで行くのでした…。

「週刊少年ジャンプ」の創刊以来の三大原則「友情・努力・勝利」が見事に織り込まれています。主人公が家族や仲間に寄せる真っ直ぐで熱すぎる思いは、尾田栄一郎の『ONE PIECE』を、日本刀を使って戦うのは、和月伸宏の『るろうに剣心/明治剣客浪漫譚』を、老師の修行で戦士として育てられ、強大な敵と戦う毎に成長するのは、鳥山明の『ドラゴンボール』を、命を賭した選抜試験や剣士たちが「呼吸法」から繰り出す必殺技は、冨樫義博の『HUNTER×HUNTER』を、鬼たちの使う「血鬼術」は、岸本斉史の『NARUTO−ナルト−』を連想させます。つまり「ジャンプ」歴代の大ヒット作の遺伝子を受け継いだ、所謂「王道マンガ」なのです。

但し、先行する諸作に比べて、明らかに異なっているのは、日本の歴史と文化に深く影を落とす「鬼」という存在に踏み入っている点です。つまり『鬼滅の刃』は「ダーク・ファンタジー」なのです。中国語に言う「K暗奇幻(ヘイアンチーホワン)」です。「ダーク・ファンタジー」の三大要素は「残酷・絶望・悲惨」です。その三大要素は前述の『るろ剣』や『HUNTER』や『ナルト』の底流にもあるのですが、「鬼」という伝統的観念に流れる情念の故か、表看板の「友情・努力・勝利」とのコントラストを弥が上にも際立たせているのです。

3.慈悲の剣

謡曲で知られる「羅城門の鬼」を例に挙げましょう。源頼光(みなもとのよりみつ)の「四天王」の一人、渡辺綱(わたなべのつな)が九条通の「羅城門」に出掛けて行って、鬼の片腕を切り落とします。『平家物語』では、設定を「一条戻橋」に変えて居り、この鬼が綱の乳母に化けて、腕を取り返しに来るのです。

この物語に材を採った新藤兼人監督の映画『藪の中の黒猫』(1968年)では、切り落とされた腕を取り返しに来る妖怪(鬼)を、実の母と妻に設定変更しています。源頼光家臣の名前も「銀時」に変えてあります(四天王の一人、坂田金時のパロディ)。銀時が頼光の下で戦に励んでいる間に、彼の母と妻は野武士の襲撃に遭い、無残にもレイプされた上に家ごと焼き殺されて、妖怪に変わり果てていたのです。

『鬼滅の刃』に登場する鬼たちもまた「昔は人間だった」というのが、作品の中心メッセージに成っています。「人間を食う鬼に情けをかける必要はない」と言い切る剣士たちの中にあって、独り炭治郎だけが「鬼は人間だったんだから」「俺と同じ人間だったんだから」と言い、崩れ去っていく鬼を慈悲の眼差しで見送るのです。その刹那、鬼の方でも人間だった頃の記憶が走馬灯のように蘇ります。鬼と化した原因は、彼らが現世で味わった「残酷・絶望・悲惨」だったのです。

私は「ミセリコルデ/Misericorde」という剣を思い出しました。ラテン語の「慈悲心、共感/ミセリコルディア/misericordia」から来た語です。瀕死の重傷を負った騎士に、とどめの一撃を突き刺すため短剣です。十字架の形をしていて、先端は尖っていますが、両側に刃は付いていません。騎士の鎖帷子や鎧の隙間に入れて刺すのです。ドイツでは「シュティレット/Stilett/三稜(さんりょう)の短剣」と言います。日本の「小脇差」に当たります。

「ミセリコルディア」は、この世の「不幸、苦難、悲惨/miseria/ミセリア」から目を逸らさず、見据える所から生まれるのです。

牧師 朝日研一朗

【2020年11月の月報より】

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