3日目に死人のうちよりよみがえり

・聖書:コリントの信徒への手紙一 15:54~58(新約p.322)

使徒信条の「3日目に死人のうちよりよみがえり」という言葉にあるイエス様の復活になぜ希望があるのでしょうか。

洗礼式とは、イエス様という対価が十字架で支払われることで私たちは赦されたことを信じますという宣言です。聖書の「洗礼」という文字には「バプテスマ」というふりがながふってあります。ギリシャ語の動詞「バプティゾー」は、水に浸すという意味です。洗礼式の時に「子よ、あなたの罪は赦された」「私はあなたの悪を赦し再びあなたの罪に心を留めることはない」という罪の赦し宣言がなされます。私たちは、イエス様と共に死んで、イエス様と共に復活する、と言っています。そして復活とは、私たちすべての者のためになされた罪の赦しであり、死の克服なのです。

聖餐式は、最後の晩餐が起源です。最後の晩餐は、ユダヤ教の過ぎ越しの祭りの食事での出来事です。過ぎ越しの祭りはヘブライ語でペサハ。過ぎてゆく、過ぎ越していくという意味です。神様の裁きが過ぎ越していくということです。私たちの主イエスは、最後の晩餐で、子羊イエスの血によって私たちの罪が過ぎ越された(赦された)という新しい契約を宣言しました。

私達は自分ではどうしようもないミスで誰かに迷惑をかけてしまったり、知らない間に周りの人を、神様を傷つけてしまうこともあります。しかし、神様は私たちが謝る前から赦して、逆に神様のほうから私たちに和解の手を差し伸べてイエス様をこの地上に送ってくださいました。「父よ、彼らの罪をお赦しください。彼らは何をしているのかわからないのです」と十字架上の祈りで、私たちのためにも執り成してくださっています。イエス様の復活は、私たちが赦され永遠の命を得るという希望なのです。

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