かえって祝福を祈りなさい

高橋恵一郎牧師プロフィール
1961年生まれ。東京神学大学大学院博士課程後期中退。現在、学校法人聖学院女子聖学院中学校高等学校チャプレン・聖書科教諭。著書『聖書と子どもたち みことばを届けるために』(聖公会出版)共著など。2男3女(小2~高3)の父として子育てに奮闘中。

<説教に入れられなかったエピソード>
今年のPTAサマーキャンプの講師はキャロリン愛子ホーランド先生です。アーサーホランドという型破りの牧師先生の奥様です。思春期の子供たちと子育てについて、学ばせていただきました。その中で、怒りの感情についても伺いました。次のような趣旨の内容でした。

 「あなたは誰かに怒りを持っていませんか?今、心に浮かんだ人がいるでしょう?。夫に対して、奥様に対して、子供や親に対して、近所の方や、職場の人、会わなければならない誰かに対して・・。怒りはあなたを閉じ家める「牢獄」です。怒っている相手、その相手はもう死んでいるかもしれない、その相手はあなたが怒っていることすら知らないかもしれない。怒っている時、苦しんでいるのは、誰でしょう?それは怒っているあなたです。あなたは怒りの牢屋を自分で作って、自分でその中に入っている。牢屋を出ないとあなたは自分を苦しめる事になる。そこから解放されるために自分が怒っていることを認め、神に祈り、委ねることが大切です。」

 怒りを持つというのは子育ての時期だけの問題ではありません。あらゆる場所に(教会にあっても)起こることです。私たちは聖人ではなく罪人の集まりであるからです。しかし、そこにも神様はいらしてくだいます。そして祈りには力があります。思い切り祝福のミサイルを怒りの現場に打ち込んでください。くたくたになるまで。神様の祝福がありますようにお祈りいたします。

目次