行人坂教会 公式サイト ご案内

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はじめに・・・・・・・・当教会からのご挨拶があります。
行人坂教会について・・・当教会の歴史・沿革についてご紹介します。
 礼拝・集会の案内・・・当教会で行っている礼拝と集会のご案内です。
 教会へのアクセス・・・当教会への交通、付近の地図、連絡先です。
牧師ご挨拶・・・・・・・当教会牧師のご紹介で、本人のプロフィールもあります。
牧師の書斎から・・・・・当教会牧師のメッセージ、記事を集めています。
 会報巻頭言など・・・・当教会会報「行人坂」に掲載された牧師のメッセージ集です。
 こんにゃく問答・・・・同じく、会報「行人坂」に掲載された教理問答集です。
教会からのお知らせ・・・各種イベント(イースター、クリスマス諸行事、バザーなど)のご案内です。
毎週の礼拝案内・・・・・毎週の主日礼拝のご案内(概要)があります。
      *最新情報*礼拝終了後は当日の音声録音を聴くことができます
毎週の講壇から・・・・・毎週の主日礼拝での説教の要約をまとめてあります。
教会アルバム・・・・・・当教会で過去開催された行事の写真集です。
オリジナル賛美歌など・・当教会の会員有志が作成したオリジナル賛美歌をご紹介します。
リンク・・・・・・・・・日本キリスト教団他の関連サイトへのリンク集です。

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それでは、どうぞご覧下さい。なお、以下は最近の記事です。


行人坂教会からのお知らせ


2018年8月中は、毎週水曜日の「聖書と祈りの集い」は午前の部・午後の部共に休会です。



2018年08月14日

旭日亭菜単(続き)その47

  • 「真景累ヶ淵」(三遊亭円朝作、角川ソフィア文庫)
    「真景」は「強迫神経症」の「神経」です。文明開化の明治の世にと言うので、幽霊が出るのは「神経」のせいと嘯きつつ怪談が語られます。坪内逍遥が二葉亭四迷に「言文一致をやるんなら、三遊亭をお読みよ」と勧めたとか。親の因果が子に祟る「因果物」の代表作ですが、怪談の趣きは前半だけ。後半は仇討ち物語に変わってしまいます。けれども、意外に面白かったりします。仏教的因縁の色彩はあるものの、深見新吉とお賤のカップルはボニー&クライドのような凄惨なアウトローぶり、仇討ち物語の敵役、安田一角、山倉富五郎の卑怯者ぶりのキャラも際立っていて、これは立派なピカレスクロマンです。江戸時代の無残絵「英明二十八衆句」を思い出させます。勧善懲悪の説話類型の流れを汲んでいるものの、大長編の物語を動かして行くために、結果的に彼らの極悪非道ぶりが強調されることになったのでしょう。新吉と賤にとって唯一の救済は懺悔の果ての自死しかありません。一角や富五郎、土手の甚蔵などに至っては惨めに殺されるばかりで、凡そ仏の慈悲も及びそうにはありません。この辺りの無慈悲さ(仏の復讐か?)が悪人どもの悪行の凄惨さと通底しているようにも思われます。
  • 「絶対に出る 世界の幽霊屋敷」(ロバート・グレンビル著、片山美佳子訳、日経ナショナル・ジオグラフィック社)
    屋敷のみならず、幽霊の出るという城郭、墓地、ホテル、工場、病院、教会などの美しい写真集です。但し、欧米が圧倒的に多く、アジア、アフリカ、中南米はほんの申し訳程度です。キングの『シャイニング』のモデルになった米国コロラド州のスタンリーホテル、カリフォルニア州のウィンチェスター・ミステリー・ハウス、メキシコの人形島、ルーマニアのブラン城など、説明不要の名所も多々あります。私が個人的に気に入ったのが、米国コネチカット州のイーストン・バプテスト教会です。かつて私が赴任した教会と建物がそっくりで、懐かしかったです。カラー写真の幾つかは露光させたりして、不気味な雰囲気を出そうと演出していますが、やはり、モノクロ写真には、夢幻の世界に連れて行かれそうな、独特の迫力があります。
  • 「ミスト/短編傑作集」(スティーヴン・キング著、矢野浩三郎他訳、文春文庫)
    冒頭の「ほら、虎がいる」に続けて「ジョウント」を入れたことから、日本語版編集者の遊び心が分かります。「ジョウント」とは、アルフレッド・ベスターの古典的SF小説『虎よ、虎よ!』で描かれたテレポーテーション能力のことだからです。その「ジョウント」は、幕切れの数行のためにだけ存在するホラー小説です。そして、有名な「霧」です。怪談の語り手であるキングにとって、オチの付け方が重要です。「ジョウント」がその好例です。フランク・ダラボン監督の映画版のオチを、キング自らが絶賛したという事実からも分かります。しかし、これは映画ではなく小説ですから、どこまでも閉塞感が深まり、結局それは拡がり続けるばかりという、プロセスの恐怖に主軸が置かれています。ところで、人々を狂信へと誘うミセス・カーモディは「ヨハネの黙示録」風の聖句を叫びますが、デヴィッド自身も、嵐の夜に巨大な神が歩く夢を見て不安を感じています。その心象表現にもキリスト教が色濃く出ています。「カトリック教会の助祭のパーティーでポルノ映画を上映していると告白しているような口調」「ニューイングランドの清教主義の狂気の遺物」「キリストにすら、わずか12人しか後に従う者はいなかった!」「昔の信仰復興のための天幕集会の信者」等という言い回しです。弁護士ノートンに率いられる「不信者」、カーモディに操られる「信者」、この両者の間に立って闘うことこそが、恐怖の現実に向き合う唯一の道なのです。
  • 「プリニウス」第7巻(ヤマザキマリ+とり・みき作、新潮社)
    有名な紀元64年の「ローマ大火」です。本書では、皇帝ネロの仕業ではないということに成っています。悪女の汚名を着せられることの多いポッパエアも、必死に真犯人を追究していて、読者の同情を誘います。作者たちとしては、皇帝ネロは「出来の悪いハドリアヌス」(後書き)の悲劇みたいな纏め方をするのでしょうか。今のところ、近衛師団の司令官ティゲリウスとユダヤの豪商レヴィテあたりの陰謀のようですが、果たして作者たちの推理や如何に。そう言えば『サテュリコン』のペトロニウスが出て来ませんね。ともかく、ローマの描写が派手なので、主役のプリニウス一行のピラミッド調査は些か地味な印象になってしまいました。
  • 「神紋総覧」(丹羽基二著、講談社学術文庫)
    家紋は家の紋章、神紋は神社の紋章。即ち神の権威や天皇、幕府の権威などにあやかって神紋を家紋にしたり、人を神として祀り上げる場合には、そのまま家紋を神紋にする神社もあったりします。神紋にも流行があり、異教や異国文化からの影響もあるのだとか。仏具から来た輪宝紋とか、サンスクリットの「mani/摩尼」に由来する宝珠紋とか、そもそも「お稲荷さん」も外来神であった可能性もあります。それにしても魂消たのは、ユダヤ教やキリスト教との関連も示唆されていたことです。例えば「兵庫県赤穂市の大避(おおさけ)神社は矢車紋を用いている。この神社は秦氏の祖神、大避神を祭るが、外来神で、八本矢車紋は…一説にはユダヤの神ダビデのシンボルマークをアレンジしたものともいう(大避神はユダヤ神)」等と書いてあります。ダビデは「ユダヤの神」ではないよと思いつつも、愉快な気分です。そう言えば『変身忍者嵐』の敵は「血車党」と「西洋妖怪軍団」だったしな(笑)。八坂神社でお馴染みの祇園守紋のX印、これも「池田氏、立花氏等はキリスト教に改宗したため、十字にことよせたことは事実である」と書いてありました。私の故郷の養父(やぶ)神社も採り上げられていて、その神紋、四つ木瓜(もっこう)が、地方豪族の日下部氏に由来することも分かりました。高校時代の同級生に日下部クンいたな。私らは、あれの配下だったのね。
posted by 行人坂教会 at 22:56 | 牧師の書斎から

8月第3主日礼拝

       8月19日(日) 午前10時30分〜11時40分
説  教 悪い時代にあっても=@ 定家修身牧師(弓町本郷教会名誉牧師)
聖  書  エフェソの信徒への手紙 5章15〜20節(p.358)
讃 美 歌  27、372、490、197、458、25
交読詩編  詩編62編6〜13節(p.70)

・みんなでお掃除    礼拝後    礼拝堂、階下ホール

posted by 行人坂教会 at 06:00 | 毎週の礼拝案内

2018年08月13日

目覚めと祈り【マルコ13:32〜37】

聖書は私たちに目覚めて待つ、そういう「待ち方」を求めています。それは、ただ傍観するということではありません。今ここに与えられている務めや役割を日々淡々と忠実に果たしていく在り方の中で、信仰と希望と愛が日に日に新しく与えられていくのでしょう。

聖書の信仰から、ただ単純に純粋に待つこと、任せて委ねること、その中で徐々に視野を広げ、ビジョンを広げていく在り方を学びます。破局と崩壊の時代、いわば終末的ともいえる現代を過ごす中で、神は私たちに、目を覚まして待つということ、そしてその待つことの中で視野を広く持つことへと促しておられるのではないでしょうか。

「気をつけて。目を覚ましなさい」。目を覚ますとは油断せず注意深く見つめる(生きる)ということです。主イエスを見つめると同時に、主の眼差しを確認する、主がいつも私たちを見ていて下さる現実を確信し、御手の中にあることを感謝することです。逮捕の直前、あのゲッセマネの園で祈っておられたイエスを見ようともせず、深い眠りに落ちた弟子たち。「目を覚ますこと」そして「祈ること」がここで示されています。祈りとは、もともと自己を吟味するという意味があります。単に私が神に願い求めをするだけが祈りなのではなく、むしろ神様から生き方や考え方の修正を迫られることがあるのです。

ビクトール・フランクルは著書「夜と霧」の中で、将来に対する希望、そして宗教的なものへの希求が、強制収容所の人々の生と死を分けたと証言しています。悲惨で絶望的な中にあってなお目を覚まして祈り、感謝することを忘れないような精神の持ち主は生き延びることができた確率も高かったということでしょうか。さらに彼は、将来に対して希望を持ち、待つことの意味と同時に待たれることについても語ります。「どんな時にも人生には意味がある。この人生のどこかに、あなたを必要とする何か、誰かがいる。私たちは常にこの何か・誰かによって必要とされ待たれている存在なのだ。たとえあなたが人生にイエスと言えなくても、人生の方からあなたにイエスと光を差し込んでくれる日がいつか必ずやって来るから。・・・」。

それぞれの元に既に送り届けられて来ている意味と使命を発見し、実現することができればと願います。そのためにも、この恵みの事実に目覚めて気付く私たちでありたいのです。

岡田 仁牧師(富坂キリスト教センター総主事)

posted by 行人坂教会 at 19:54 | 毎週の講壇から

2018年08月07日

8月第2主日礼拝

       8月12日(日) 午前10時30分〜11時40分
説  教 目覚めと祈り=@ 岡田 仁牧師(富坂キリスト教センター総主事)
聖  書  マルコによる福音書 13章32〜37節(p.90)
讃 美 歌  27、372、490、494、579、25
交読詩編  詩編62編6〜13節(p.70)

※当日の礼拝の音声録音はありません。
posted by 行人坂教会 at 06:00 | 毎週の礼拝案内

2018年08月06日

正義は平和とキスをする【詩編 85:9〜14】

聖句「慈しみとまことは出会い/正義と平和は口づけし/まことは地から萌えいで/正義は天から注がれます。」(85:11,12)

1.《鎮魂の季節》 1962年に日本基督教団は広島原爆投下の日を覚えて、平和と核廃絶のために祈りを合わせるべく「平和聖日」を始めました。「終戦」「原爆」が俳句短歌の季語となる程に、日本の「平和」は「季節もの」です。お盆や祖霊祭と重なって、死者の「鎮魂」に最適なのです。しかし、私たちが祈るべきは、国体に祟りを為さないように「霊を鎮める」ことではありません。

2.《終戦記念日》 8月に沈痛な表情で平和を祈念するのは日本だけの社会現象です。韓国は「光復節」で植民地支配からの解放を祝います。連合国では「対日戦勝記念日」です。「終戦の日」も8月15日ではなく、9月2日や3日です。樺太では8月25日まで戦闘が続いていました。ポツダム宣言の受諾通告は8月14日です。8月15日は「玉音放送」で天皇が国民に「終戦」を告知した日なのです。「終戦の日」から別の人生や暮らしが始まった訳ではありません。被爆者をはじめ、戦争の傷痍を身心に負い、苦しみ続けた人は大勢いるのです。その人たちにとっては「戦争は終わって」いなかったと思うのです。

3.《正義と平和》 ノルウェーの平和学者ガルトゥングが「平和」の定義をしました。ただ戦争がない状態は「消極的平和」、差別や抑圧、人権侵害や搾取もない社会の実現を目指すのが「積極的平和」です。何千年も前に聖書は「愛と真実、正義と平和の一致」を説いています。「正義」のない所に「平和」はないのです。「正義」は天から注がれる雨水に、「真実」は地から芽生える植物に譬えられています。「真実/エメト」を「faithfulness/信仰」と訳す英訳聖書があります。神の義に応答する「人間の誠意」でもあります。その応答関係は「愛と真の出会い」「正義と平和のキス」があって初めて生まれるものです。

朝日研一朗牧師

posted by 行人坂教会 at 21:55 | 毎週の講壇から

CSくんせいデイキャンプ

おいしいお素麺をみんなでいただき、テントで遊んだり、かき氷を食べたり楽し い時間を過ごしました。

CSくんせいデイキャンプ

20年以上行人坂教会に通っている人もびっくり。蝉が地中から出て来た穴がこ んなに沢山ありました。

posted by 行人坂教会 at 20:56 | 教会アルバム

2018年07月31日

8月第1主日礼拝(平和聖日)

       8月 5日(日) 午前10時30分〜11時50分
説  教 正義は平和とキスをする音楽    朝日研一朗牧師
聖  書  詩編 85編9〜14節(p.922)
讃 美 歌  27、372、490、558、499、79、25
交読詩編  詩編62編6〜13節(p.70)

・拡大青空カフェ     礼拝後〜随時       階下ホール
・CSくんせいデイキャンプ 礼拝後〜午後2時     階下ホール

・・・当日の音声録音を聴く
posted by 行人坂教会 at 06:00 | 毎週の礼拝案内

2018年07月30日

かいざる納税、返礼なし【マタイ22:15〜22】

聖句「すると、イエスは言われた。『では、皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい。』」(22:21)

1.《消費税》 今や私たちは毎日のように税金を支払い続けながら暮らすようになりました。通称「消費税」、厳密には「付加価値税」です。日本政府は1989年に導入、3%、5%、8%と税率は段階的に引き上げられています。何に対して課税するか、税率は幾らか、時々の政治権力が恣意的に決定しています。正しく税金が使われているか、私たちは監視する責任があります。

2.《変な税》 ローマのヴェスパシアヌス帝は「おしっこ税」で財政健全化に努力しました。英国のジョン王は「臆病税」を諸侯に課したことが災いして「マグナ・カルタ」を押し付けられました。英国は「髭税」「窓税」「帽子税」等、変な税の宝庫ですが、財源確保のための試行錯誤の軌跡を見る思いです。日本でも江戸時代の「間口税」対策が「町屋造り」(鰻の寝床)の起源です。現代でも、肥満防止、健康対策のための「ポテトチップス税」「脂肪税」、少子化対策の「独身税」、「日曜税」「犬税」、温室効果ガス削減の「おなら税・ゲップ税」等、各国で奇妙な税金が制度化されたり、提案されたりしています。

3.《税負担》 「税金/ケーンソス」はラテン語起源です。「住民登録/ケーンスス」によって、ローマ帝国からユダヤの民は人頭税を徴収されていたのです。イエスさまを罠に掛けようと企んだ者たちが「税金を皇帝に払うべきか?」と尋ねました。彼らが持って来たデナリオン銀貨には皇帝の像と銘とが刻まれていました。そこで主は「皇帝のものは皇帝に」と仰ったのです。更に「神のものは神に」と言い添えられました。私たち人間の身心と魂には、神の像と御名、御言葉が刻まれているのです。献身は見返りを期待せずに行なうものです。全て神からお預かりしているものですから、感謝して献げるのです。

朝日研一朗牧師

posted by 行人坂教会 at 19:53 | 毎週の講壇から

2018年07月29日

太陽を背にうけて

1.楳図漫画

小学生時代に読んでいた「少年画報」という雑誌に、楳図かずおの『笑い仮面』という気持ちの悪いマンガが掲載されていました…。

その頃、楳図マンガは少女雑誌(「なかよし」「週刊少女フレンド」)から少年雑誌(「週刊少年マガジン」)へと、徐々にシフトして来ていました。「少年マガジン」には、楳図が作画した『ウルトラマン』が連載されていたのですが(1966〜1967年)、どうしようもなくホラーな絵なのです。「ウルトラマン」好きの私が避けて遠ざける程でした。

あの陰気臭いベタと異様に丁寧なペン入れ、特にキャラが悲鳴を上げた時の口元の線が、当時の私にとっては、如何とも受け入れ難く、楳図マンガは指で挟んで置いて、そのページだけを飛ばして読むようにしていたものです。それでも何かの拍子に(お菓子を取るとか、中座したとか)ペラッと、偶然そのページが開いてしまって「ぎゃあー!」「また、イヤなもん見てまった!」と、その後味の悪さから中々立ち直れませんでした。

例えば『半魚人』(1965年)は、両親を亡くした少年に異常な行動が目立つようになり、金魚を食べたり、鱗が生え始めたりして、次第に理性を失い、最後は海に消えて行くホラーです。物語の中では「千年後に陸地は水没するので、徐々に魚人化する人間が出始めている」的な説明が為されています。でも、そんな理屈は問題ではありません。圧倒的なのは楳図かずおの絵なのです。茫然と立ち尽くす弟の眼前で、遂に魚人化した兄が、裂けた口から牙を剝き出して「シャーッ!」と咆哮するのが最後の場面ですが、そんなページが開いてしまったりして、それから幾晩うなされたか知れません。

2.異常高温

さて、問題の『笑い仮面』(1967年)です。1940年に九州の日裏村で生まれた赤ん坊が全員、真っ黒な蟻のような姿に成る事件が起こりました。その後、全国各地で同じような赤ん坊が生まれ、生まれてすぐに走り回り、人を襲うので、彼らは皆殺しにされてしまいます。この赤ん坊たちは「アリ人間」と名付けられます。

天文学者の式島博士は、この「アリ人間」化現象が11年周期の太陽黒点と関連のあることを訴え、22年後の「大黒点の年」には、太陽熱に灼き尽くされて、地上の生命は絶えてしまうだろうと予言します。「アリ人間化」現象は生存本能によって引き起こされた、地底に逃れるための突然変異なのです。しかし、帝国陸軍は式島博士を危険思想の持ち主として捕縛して、博士の頭に鉄仮面を被せた上から「溶接」してしまうのでした。その鉄仮面が「笑い仮面」なのです(この仮面が気持ち悪い!)。

その後の『笑い仮面』の展開は、どうぞ各自お読み頂きたいと思います。なぜ突然、私が『笑い仮面』を思い出したかと言えば、やはり、この「熱波」のせいです。連日連夜、テレビの気象予報士やニュース番組のキャスターが「不要不急の外出はお控え下さい」と訴えるものですから礼拝出席者も激減です。いや、斯く言う私自身も、外出から帰宅した後には、脱水症状を起こしている自分に驚いています。

近年「太陽の光」や「日焼け」は「健康」のイメージから急速に「病気」のイメージへと変わりつつあります。もはや、紫外線がシミやソバカスの原因となると、女性が気にする美容レベルの話ではなく、「皮膚癌」や「白内障」までが憂慮されるようになりました。直接、陽光に当たらなくても、全国各地で、異常高温が原因の熱中症で多数の人々が救急搬送され、中には、そのまま帰らぬ人も出て来ています。「命の危険があるような暑さ」「災害レベルの高温」という言葉も、頻繁に漏れ聞くようになりました。

「アリ人間」ではありませんが、私たちも「シャンバラ」とか「アガルタ」とか「アルザル」とかの地下都市を建設して、いよいよと成れば、地底に移住する時が近付いているのかも知れない等と、真剣に考えてしまいそうです。

3.命の危険

こんな季節に読むべきは、やはり、この「詩編」の聖句でしょう。「主はあなたを見守る方/あなたを覆う陰、あなたの右にいます方。/昼、太陽はあなたを撃つことがなく/夜、月もあなたを撃つことがない」(詩編121編5〜6節)。

英語に「ムーンストラック/moonstruck」という単語があります。直訳すると「月に撃たれた」ですが、そこから「気がふれた、感傷的に成って心を乱れた、茫然とした」という意味に成ります。昔の人は、月の光が狂気をもたらすと信じていたのです。この対語に成っているのが「サンストラック/sunstruck」です。「太陽に撃たれた」、つまり「日射病、熱中症に罹っている」という意味です。

古代イスラエルの人たちにとっては、太陽も月も恐るべき存在であったのです。ところで「サンストラック/熱中症」を精神的に読み直すと、そこには、何かに取り憑かれたように「熱中する、熱狂する」の含みもあるのでは無いかと思います。イスラエルの詩文は「二行一句」に成っているからです。「月の病」があるなら「日の病」もあるのです。心乱れるのも熱中するのも、余り度を越すと病気なのです。

これらの精神的な病気は、宗教や信仰の領域と近接しています。霊の依り代と成るシャーマンも、神の御言葉を告げるイスラエルの預言者も、日常の社会生活から見れば、明らかに異常です。とは言え、ある程度は「ON/OFF」のスイッチがあるはずです。その微妙な閾値を自分でコントロール出来れば良し。あるいは、信頼できる家族や仲間がサポートしてくれても構いません。しかし、放置すると「命の危険がある」ことも忘れてはいけません。主なる神は、そのような躁鬱や熱狂からも、私たちを守って下さるはずです。

牧師 朝日研一朗

【2018年8月の月報より】

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2018年07月24日

7月第5主日礼拝

       7月29日(日) 午前10時30分〜11時40分
説  教 かいざる納税、返礼なし音楽    朝日研一朗牧師
聖  書  マタイによる福音書 22章15〜22節(p.43)
讃 美 歌  27、121、490、559、522、24
交読詩編  詩編52編1〜11節(p.61)

・そーめん@ワークT    昼食後〜随時      階下ホール
 作業内容:草むしり、礼拝堂イス修繕、リベカ整理
 素麺を頂いた後、無理せずに休み休み、一緒に楽しくワークしましょう。

・・・当日の音声録音を聴く
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