【教会礼拝】かえって自分を無にしてーパウロのケノーシス思想ーフィリピの信徒への手紙2:1−11_2024/6/30
キリストの讃歌とその逆説的なメッセージ:
- 今日のテキストはフィリピの信徒への手紙からのもので、イエス・キリストが肉体をもって地上に来て低くされ、十字架の死に至るまで従順であったことにより、神がキリストを高く挙げたことを述べています。これは「キリストの讃歌」と呼ばれる歌であり、聖書における逆説的な表現の一例です。
パウロの手紙とフィリピの教会の状況:
- フィリピの教会は、経済的困窮と内部の対立があったものの、パウロを支援していた教会で、パウロは手紙を通じて教会の一致を勧めています。手紙の中で、教会のメンバーが互いに尊敬し、利己心を避けることが重要であると教えています。
イエス・キリストの謙遜と模範:
- イエス・キリストが神の身分でありながら自らを無にし、僕の身分となり、十字架の死に至るまで従順であったことが、神によって高く挙げられる結果となりました。これは「けノーシス」の思想を反映しており、キリストの謙遜が模範とされています。コルベ神父のように、自分を低くし他者に仕えることが、キリストに倣う生き方の一例とされています。