信じます

「信仰」とは何でしょうか?「信仰深い」と聞くと、特別な行いや修行をしている人を思い浮かべがちですが、信仰とは、まず神が私たちを信頼してくださることへの応答です。私たちは自分の力だけで信仰を強めることはできません。 イエスが三人の弟子と山に登り神秘体験をした後、彼らが戻ると、他の弟子たちは群衆に囲まれ、律法学者たちと議論していました。ある父親が病気の息子を弟子たちに託しましたが、悪霊を追い出せなかったのです。 父親は「おできになるなら、助けてください」とイエスに願いました。するとイエスは「信じる者には何でもできる」と答えます。父親は「信じます。信仰のない私を助けてください」と叫びました。これは、私たち自身の叫びでもあります。 信仰とは、自分の弱さを認め、神の助けを求めることです。イエスは病気の息子の手を取り、彼を立ち上がらせました。このように、私たちも苦しみの中で主の手を取ることで、新たな力を得ることができるのです。 信仰は、努力や行いによって得るものではなく、神からの贈り物です。私たちの弱さの中にこそ、神の力が働きます。「信じます。信仰のない私を助けてください」という祈りを持ち、神に信頼して歩んでいきましょう。

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